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生活習慣改善
LIFESTYLE MODIFICATION

4.内臓脂肪は燃えにくい?メタボリックシンドローム 「基礎編」

メタボリックシンドロームの元凶は、内臓脂肪の蓄積です。その内臓脂肪とはどんなものでしょう?
体脂肪は皮下脂肪と内臓脂肪に分かれ、内臓脂肪とは腸管膜のまわりなどに付く脂肪をいいます。一度ついた内臓脂肪は減らしにくいと考えている方が少なくありませんが、これは大きな誤解。
女性の健康的な美を表現している太ももやお尻の脂肪が、授乳期にエネルギー源として消費されるように、皮下脂肪はエネルギーが必要になるときのための長期的な備えと考えられます。
一方、内臓脂肪は毎日のエネルギーの摂取と消費に敏感に反応し、脂肪を出し入れしている短期的なエネルギー貯蔵庫です。このため、皮下脂肪は定期預金、内臓脂肪は普通預金にたとえられます。
内臓脂肪の蓄積は、食生活の改善や身体活動量を増やすこまめな努力で防ぐことができるのです。

 

肥満のある高脂血症患者10例に、2週間にわたって、1000kcal/日の食事制限を行った際の体脂肪の変化。内臓脂肪がみるみる減っているのがわかります。

脂肪組織は人体最大の内分泌器官

POINT!

近年の研究で、脂肪組織は単なるエネルギーの貯蔵庫ではなく、アディポサイトカインと総称される生理活性物質を活発に分泌していることがわかってきました。内臓脂肪の蓄積は、そのアディポサイトカインの分泌に異常をきたし、悪玉物質の分泌が亢進する一方、善玉物質が分泌されなくなった結果、動脈硬化をおし進めるのです。

医学監修
東京逓信病院内科部長 宮崎滋