健康診断を知る
CHECKUP GUIDE

婦人科の内診女性特有の検査

検査名称

内診

どんなときに受ける?

婦人科の診察や検診には欠かせない基本の検査です。

どんな検査?

腟や外陰部、子宮、卵巣などのようすをみるために、腟から視診(腟鏡診(ちつきょうしん))と触診を行います。内診は数分で終わります。

検査の方法は?

婦人科の内診

[婦人科の内診]

下着を脱いで、内診台に乗り、開脚姿勢をとります。
医師は、腟鏡という腟の中をみる機械を腟内に入れて、腟内と子宮の入り口の状態をみます。次に医師が手術用の手袋をつけて、一方の手の指を患者さんの腟の中に入れ、もう一方の手をおなかに置き、両手ではさむようにして子宮と卵巣の状態を診察します。

検査で何がわかる?

外陰部や腟の状態、おりものの状態、子宮腟部のようす、子宮の大きさや形、位置、向き、硬さ、可動性、圧痛(あっつう)の有無。卵巣の位置、大きさ、腫れ、周囲の臓器との関係など、内診によって得られる情報はたくさんあります。また内診は、妊娠の診断にも欠かせません。

ドクターから

腟の中に腟鏡や指を入れるときに、ちょっと嫌な感じがあります。
内診は誰でも緊張するものですが、体が緊張していると、腟が狭くなって痛みを感じることがあります。痛みを感じないようにするためには、とにかく全身をリラックスさせることがポイントです。
内診台に乗ったら、口をあけて大きくゆっくりと息を吐いてみましょう。体の緊張がほぐれます。それでも内診中に痛みがある場合は、遠慮せずに痛みがあることを伝えてください。
なお、性体験がなくても内診は受けられます。腟鏡を使用する場合でもいちばん小さな腟鏡を使用し、診察も十分に配慮されます。腟や子宮、卵巣の状態は内診でみなければわからないこともたくさんありますが、どうしても内診に抵抗がある場合は、直腸診でかえることもできます。
医師に相談をしてください。