胸部X線検査(単純撮影)画像診断
- 胸部X線検査(単純撮影)
- 上部消化管(食道・胃・十二指腸)X線検査
- 下部消化管(大腸)X線検査
- CT(コンピュータ断層撮影)検査
- MRI(磁気共鳴画像)検査
- MRA検査(磁気共鳴血管撮影)
- 気管支内視鏡検査
- 上部消化管(食道・胃・十二指腸)内視鏡検査(胃カメラ)
- 下部消化管(大腸)内視鏡検査(大腸ファイバースコープ検査)
- 心臓超音波検査(心エコー)
- 腹部超音波検査(腹部エコー)
- 頸動脈超音波検査(頸部血管エコー)
- PET(ペット)検査
- SPECT(スペクト)検査
どんなときに受ける?
一般健康診断で受けるほか、日常の診療の中でも行われることの多い検査です。
どんな検査?

[胸部X線検査]
一般健康診断で行われるのは、造影剤を用いない単純X線(放射線)撮影で、体に直接X線を透過させてフィルムにうつす検査です。肺や筋肉、脂肪などX線が通りやすい場所は黒くうつり、骨などX線が通りにくい場所は、白い陰影でうつしだされます。単純な検査ですが、1枚の画像から多くの情報を得ることができます。
検査で何が分かる?
この検査でわかる代表的な病気は、肺がん、肺結核、肺炎などの肺の病気です。肺に腫瘍(しゅよう)や炎症などがあると、病変部が白っぽくうつります。
胸膜(きょうまく)に空気がたまる気胸(ききょう)では、肺の縮んだようすがうつります。
また、肺といっしょに心臓病や大動脈の病気、気管支、食道などの病気のほか、肋膜(ろくまく)や横隔膜(おうかくまく)のようすなどもわかります。
検査のときの注意/受けるときのポイント
息を吸い込むと、胸が大きくふくらみ、そのことにより肺の状態をよりはっきりうつしだすことができます。検査の際は、指示にあわせてできるだけ息を大きく吸い込み、しっかりと止めてください。
異常があるときに疑われる病気
肺がん、肺結核、肺炎、気管支炎、肺気腫(はいきしゅ)、気胸(ききょう)、胸膜炎(きょうまくえん)、心肥大、心拡大、胸部大動脈瘤(きょうぶだいどうみゃくりゅう)など。
異常がみつかったら
肺がんが疑われるときは、喀痰(かくたん)細胞診検査(痰を採取して、がん細胞の有無を調べる検査)や、胸部CT検査、気管支内視鏡検査、腫瘍(しゅよう)マーカーなどの精密検査を行ってさらに詳しく調べていきます。
そのほかの病気が疑われる場合も、胸部CT検査をはじめほかの検査を行って、総合的に判断していきます。