生活習慣改善
LIFESTYLE MODIFICATION

2.メタボリックシンドロームはなぜ危険?メタボリックシンドローム 「基礎編」

メタボリックシンドロームは特定健診・特定保健指導では「内臓脂肪症候群」とも呼ばれ、内臓脂肪の蓄積に起因して高血糖、高血圧、脂質異常などのリスクが集積する病態です。
メタボリックシンドロームでは、1つ1つのリスクがたとえ軽度でも、そのリスクが3つ、4つと重なると、リスクが1つもないときにくらべ、心筋梗塞などを発症する危険が数十倍にはね上がります。このことはすでに多くの方がご存じかもしれません。
メタボリックシンドロームは、本人の自覚症状のないままに動脈硬化を進行させます。
すなわち、メタボリックシンドロームは、自覚症状のないうちから生活習慣の改善を始めるための予防医学的な考え方なのです。

ここでいうリスクとは、肥満、高血糖、高血圧、脂質異常の4つです。このうち3つ以上のリスクがある方は、ココに当てはまりますが、生活習慣の改善を図り、リスクを1~2つ減らすだけでも、心臓病の危険をぐんと減らすことができるのです。

医学監修
東京逓信病院内科部長 宮崎滋