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CHECKUP GUIDE

アレルギー反応検査その他の主な検査

検査名称

皮膚反応検査、血液像検査(白血球分画)、IgE検査

基準値

皮膚反応検査 陰性(-)
血液像検査(白血球分画) 好酸球5%以下
IgE検査 とくに定められていませんが、ほとんど認められなければ異常なし

どんな検査?

わたしたちの体には、呼吸や食事、薬剤などを介して外部から異物が侵入すると、それに対抗して体を守るしくみが備わっています。外から入ってくる異物が抗原(こうげん)、一般にアレルゲンといわれるもので、これに対抗してできる物質を抗体(こうたい)といいます。アレルギーに密接に関係するのはIgE抗体です。
もともと体を守るための抗体が、必要以上に強く抗原に反応したり、必要がないのに抗体ができることがあります。これがアレルギー反応で、全身にさまざまな症状を引き起こします。
アレルギー反応検査は、体の不調や病気の原因がアレルギーによるものか、また、アレルギーを引き起こしている抗原は何であるかを調べるための検査です。検査方法には、皮膚反応検査、血液像検査、IgE検査があります。

検査で何が分かる?

アレルギーの原因となっている物質の特定と、アレルギーの程度を知ることができます。

皮膚反応検査

アレルギーの原因となりうる抗原(アレルゲン)を皮膚に投与して反応をみます。具体的には、薄めた抗原液を皮膚に注射する「皮内反応テスト」と抗原(アレルゲン)試料を含んだテープを皮膚に貼りつけるパッチテスト(貼付テスト)があります。赤くなったり腫れたりした場合は陽性で、抗原であることが明らかになります。

血液像検査(白血球分画)

アレルギーが原因の病気があると、白血球の中の好酸球が増加します。白血球の好酸球の割合を調べて病気の原因がアレルギーであるかどうかを判定します。

IgE検査

放射性同位元素(ほうしゃせいどういげんそ)を用いて、血清中にIgE抗体があるかどうかを調べます。