腹部超音波検査(腹部エコー)画像診断
- 胸部X線検査(単純撮影)
- 上部消化管(食道・胃・十二指腸)X線検査
- 下部消化管(大腸)X線検査
- CT(コンピュータ断層撮影)検査
- MRI(磁気共鳴画像)検査
- MRA検査(磁気共鳴血管撮影)
- 気管支内視鏡検査
- 上部消化管(食道・胃・十二指腸)内視鏡検査(胃カメラ)
- 下部消化管(大腸)内視鏡検査(大腸ファイバースコープ検査)
- 心臓超音波検査(心エコー)
- 腹部超音波検査(腹部エコー)
- 頸動脈超音波検査(頸部血管エコー)
- PET(ペット)検査
- SPECT(スペクト)検査
どんなときに受ける?
健康診断では、肝臓や胆道、膵(すい)臓、腎臓、脾(ひ)臓、副腎などの腹部の臓器の病気のスクリーニング(ふるい分け)検査として利用されています。また、異常が疑われた場合の精密検査として受けます。
どんな検査?
[腹部超音波検査(腹部エコー)]
非常に高い周波数をもつ音波(超音波)を腹部に向けて送信し、はね返ってくる反射波(エコー)を画像化して、腹部の臓器の状態を調べる検査です。臓器のようすがリアルタイムで観察できます。
一般的な腹部超音波検査では、おもに、肝臓、胆道、膵(すい)臓、腎臓、脾(ひ)臓、副腎などの臓器を観察していきます。下腹部の超音波検査では、膀胱(ぼうこう)のようすや女性では、子宮や卵巣のようすも調べられます(超音波検査)。
X線と違って被ばくの心配がないので、短期間にくり返し行える特長があります。検査時間は20~30分程度です。
安全でたくさんの情報が得られる診断能力の高い検査ですが、超音波の性質上、肺や胃、腸など空気を含む臓器は画像としてとらえにくいため、これらの臓器はあまり詳しくみえません。また、脂肪は超音波をはね返す力が強いため、肥満の人ではよい画像が得られない場合があります。
検査で何が分かる?
腫瘍(しゅよう)、ポリープ、炎症、結石(けっせき)などの異常を発見できます。
また、腫瘍ではその大きさだけでなく、どのくらいの深さまで達しているかなども調べられます。
異常があるときに疑われる病気
脂肪肝(しぼうかん)、肝のう胞、肝硬変(かんこうへん)、胆のうポリープ、胆石(たんせき)、胆管拡張(たんかんかくちょう)、胆のうがん、胆管がん、膵(すい)炎、膵がん、腎のう胞(ほう)、腎結石(じんけっせき)、水腎症(すいじんしょう)、腎がん、腹水(ふくすい)、大動脈瘤(だいどうみゃくりゅう)、副腎腺腫など。
また、婦人科領域の超音波検査では子宮筋腫、子宮内膜症、子宮がん、卵巣のう腫(しゅ)、卵巣がん、子宮外妊娠(しきゅうがいにんしん)、胞状奇胎(ほうじょうきたい)など。
泌尿器科領域の超音波検査では、尿管結石(にょうかんけっせき)、膀胱結石(ぼうこうけっせき)、膀胱がん、男性では前立腺肥大症、前立腺がんなど。
異常がみつかったら?
各専門の診療科で、さらに詳しい精密検査を受けます。