SPECT(スペクト)検査画像診断
- 胸部X線検査(単純撮影)
- 上部消化管(食道・胃・十二指腸)X線検査
- 下部消化管(大腸)X線検査
- CT(コンピュータ断層撮影)検査
- MRI(磁気共鳴画像)検査
- MRA検査(磁気共鳴血管撮影)
- 気管支内視鏡検査
- 上部消化管(食道・胃・十二指腸)内視鏡検査(胃カメラ)
- 下部消化管(大腸)内視鏡検査(大腸ファイバースコープ検査)
- 心臓超音波検査(心エコー)
- 腹部超音波検査(腹部エコー)
- 頸動脈超音波検査(頸部血管エコー)
- PET(ペット)検査
- SPECT(スペクト)検査
どんなときに受ける?
おもに、脳血管障害や心筋梗塞(しんきんこうそく)などの虚血性(きょけつせい)心疾患の診断などで用いられています。
どんな検査?
SPECT(スペクト)は、Single Photon Emission CT(シングル・フォト・エミッションCT)の略で、単一光子放射型コンピュータ断層撮影ともいいます。
原理は基本的にPET(ペット)検査と同様で、微量の放射線を出す放射線医薬品を体内に注入し、放出される放射線を特殊なカメラで撮影してその分布状況を断層画面でみる検査です。
CT、MRI検査ではおもに「臓器の形や大きさ」を調べていくのに対して、SPECT(スペクト)検査はおもに「臓器の機能(はたらき)」を調べていきます。
検査で何が分かる?
体内に投与した薬剤の分布の速度や集まり具合を調べることで、脳や心臓などの臓器の血流の状態や機能(はたらき)状態を検査することができます。脳血管障害や心臓病、がんなどの早期発見に有効とされている検査です。
たとえば、脳血流SPECT(スペクト)検査では、脳梗塞(のうこうそく)になる前の脳血流が低下しているようすがよくわかります。また、脳の機能が低下すると脳の血流が低下しますから、症状とあわせてSPECT画像をみることで、アルツハイマー病の早期診断にも役立ちます。
検査のときの注意/受けるときのポイント
検査は、注射の痛み以外とくに苦痛はありません。検査時間は30~40分ほどです。
放射性薬剤を使用することから放射線被ばくを心配する方がいますが、放射線薬剤に含まれる放射線はわずかです。体に悪影響を及ぼすことはないので、心配はいりません。
異常があるときに疑われる病気
脳血管障害、アルツハイマー病、パーキンソン病、てんかん、心筋梗塞(しんきんこうそく)、狭心症、各臓器のがんなど。