上部消化管(食道・胃・十二指腸)X線検査画像診断
- 胸部X線検査(単純撮影)
- 上部消化管(食道・胃・十二指腸)X線検査
- 下部消化管(大腸)X線検査
- CT(コンピュータ断層撮影)検査
- MRI(磁気共鳴画像)検査
- MRA検査(磁気共鳴血管撮影)
- 気管支内視鏡検査
- 上部消化管(食道・胃・十二指腸)内視鏡検査(胃カメラ)
- 下部消化管(大腸)内視鏡検査(大腸ファイバースコープ検査)
- 心臓超音波検査(心エコー)
- 腹部超音波検査(腹部エコー)
- 頸動脈超音波検査(頸部血管エコー)
- PET(ペット)検査
- SPECT(スペクト)検査
どんなときに受ける?
一般の健康診断やがん検診、人間ドックで受ける場合と、医師の指示で受ける場合があります。
どんな検査?
[上部消化管(食道・胃・十二指腸)X線検査]
上部消化管(胃、食道、十二指腸)の形の変化や異常の有無を調べる検査です。胃など臓器の内部のようすは、X線でははっきりとうつりません。
そのため、造影剤であるバリウムをのんでから、透視台と呼ばれるX線装置の台の上で検査を行います。
検査の際に白いバリウムと胃をふくらます発泡剤をのむと、発泡剤で生じた炭酸ガスは黒っぽくうつり、バリウムの部分は白くうつしだされます(二重造影法)。
胃の内壁にバリウムをよく付着させることで、胃の内壁の微細な凹凸やひきつれなどがうまく描きだされます。
胃・十二指腸をくまなく観察するために、検査中は機械で透視台を動かしたり、体位を変えてもらったりしながら、さまざまな方向からX線撮影を行います。検査時間は約10分程度です。
検査で何が分かる?
潰瘍(かいよう)、がん、ポリープなど、食道、胃、十二指腸の異常や病気が発見できます。
検査のときの注意/受けるときのポイント
バリウムは一気に飲みこんだほうが、のどに詰まる感じが少なくてすみます。発泡剤をのんだあとはゲップをしたくなりますが、検査が終わるまではゲップをがまんするようにしてください。
なお、X線による放射被ばくの危険があるため、妊娠している可能性のある人は検査を避けてください。
異常があるときに疑われる病気
食道炎、食道潰瘍(しょくどうかいよう)、食道がん、胃炎、胃潰瘍(いかいよう)、胃がん、胃ポリープ、十二指腸潰瘍(じゅうにしちょうかいよう)など。
異常がみつかったら
さらに詳しく調べるために、上部消化管(食道・胃・十二指腸)内視鏡検査を行います。