肝炎ウイルスの血液検査血液を調べる検査
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検査名称
HBs抗原(B型肝炎ウイルス)、HCV抗体(C型肝炎ウイルス)
基準値
HBs抗原(B型肝炎ウイルス) 陰性(-)
HCV抗体(C型肝炎ウイルス) 陰性(-)
どんなときに受ける?
・妊娠を考えている人
・肝機能異常を指摘された人
・1992年以前に輸血を受けたり大きな手術を受けた人は、一度は検査してウイルスの有無をチェックしてください。
どんな検査?
肝臓の細胞が大量に破壊される病気が肝炎で、多くは肝炎ウイルスの感染によって起こります。とくにC型肝炎はほうっておくと肝炎、肝がんを引き起こすので注意が必要です。
肝炎ウイルスに感染すると、血液中に特有のたんぱく(抗原・抗体)が出てきます。肝炎 ウイルス検査では、ウイルスマーカーといって、この抗原・抗体を調べて肝炎ウイルスに感染しているかどうかを調べます。
検査で何がわかる?
HBs抗原(B型肝炎ウイルス)
B型肝炎ウイルスは、感染者の血液を介して感染します。性感染、母子感染などが考えられます。輸血感染もありますが、現在は厳しいチェックが行われており、医療行為から感染することはまれです。B型肝炎ウイルスをみつけるために、まず調べるのがHBs抗原です。
HBs抗原が陽性(+)の場合は、B型肝炎に感染していることを示しています。この場合は、HBe抗原(ウイルスの増殖時につくられるたんぱく)検査などさらに詳しい検査が必要です。陽性であっても何も症状が出ていない場合も、B型ウイルスキャリアであると考えられます。
HCV抗体(C型肝炎ウイルス)
C型肝炎ウイルスも感染者の血液を介してうつります。C型肝炎は慢性化する頻度が非常に高く、将来、肝硬変(かんこうへん)→肝がんへと移行します。症状がなくても早めに感染の有無をチェックすることが重要です。
C型肝炎ウイルスの感染をみつけるためにまず調べるのがHCV抗体です。
HCV抗体が陽性(+)を示す場合は、感染していることを示します。診断を確定するためには、ウイルスの遺伝子を調べる検査が必要です。