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CHECKUP GUIDE

膵機能を調べる血液検査血液を調べる検査

検査名称

血清(けっせい)アミラーゼ(AMY)、ブドウ糖負荷試験(GTT)

基準値

血清(けっせい)アミラーゼ(AMY) 60~190U/ℓ(酵素法)
ブドウ糖負荷試験(GTT) 空腹時値110mg/㎗未満 2時間後値140mg/㎗未満

どんな検査?

アミラーゼは、でんぷんを分解する酵素で、膵臓(すいぞう)と唾液腺(だえきせん)でつくられています。アミラーゼを分泌する膵臓や唾液腺に障害が起こって詰まったときは、血液中や尿の中にもアミラーゼがもれ出てきます。そのため、血液検査と尿検査でアミラーゼ値を測定します。おもに膵臓の異常をさぐる検査として利用されています。
なお、アミラーゼの測定法はキャラウェイ法、ウォル・ゲムース法、ブルースターチ法、酵素法など多数ありますが、最近は酵素法が主流です。それぞれの測定法によって基準値が異なりますので、単に数字をみるだけでなく検査方法や単位も注意してみてください。

ブドウ糖負荷試験(GTT)は血糖や尿糖検査の結果、基準値を超えて糖尿病が疑われるときに、2次的に行われる検査です。血糖値は常に変動しているので、1回の検査で異常値がでても、すぐに糖尿病と診断することはできません。空腹時の血糖値とともに、一定量(75g)のブドウ糖溶液を飲んだあとの血糖値の推移をみて、より正しい判定をするために行う検査です。

検査で何がわかる?

血清(けっせい)アミラーゼ(AMY)

正常から異常までの境界値は、基準値の上下20%とされています。アミラーゼの値は、肥満や薬剤、飲酒などによっても変動があるので、異常値が出た場合は、時間を追って検査する必要があります。
血液検査と尿検査の両方でアミラーゼが高値の場合は、急性膵炎、慢性膵炎(すいえん)の憎悪期、膵臓(すいぞう)がんなどの膵臓の病気や、耳下腺炎などの唾液腺(だえきせん)の病気が疑われます。そのほか、腸閉そく、腹膜炎、胃・十二指腸潰瘍(じゅうにしちょうかいよう)の穿孔(せんこう)、腸間膜動脈閉塞(ちょうかんまくどうみゃくへいそく)などでも両方の値が高くなることがあります。
一方、血液中と尿中の両方の値が低くなる場合は、慢性膵炎、膵臓がん、重度の糖尿病などが疑われます。
血液中のアミラーゼ値だけが高くなる場合は、マクロアミラーゼ血症(けっしょう)、高唾液型アミラーゼ血症、腎不全が疑われます。

ブドウ糖負荷試験(GTT)

検査前夜から10時間以上絶食し、翌朝に採血して、まず空腹時の血糖値を測定します。次に、ブドウ糖を75g含んだ溶液を飲みます。その2時間後にふたたび採血して血糖値を測ります。
これによって、糖の処理能力(糖代謝)、つまり膵臓から分泌されるインスリンのはたらきを調べることができます。インスリンが不足したり、はたらきが悪くなると、ブドウ糖を飲んだあとに上昇した血糖値は、時間がたってもなかなか下がりません。
ブドウ糖負荷試験では、空腹時血糖値が126mg/㎗以上、もしくは2時間後値が200mg/㎗以上の場合、「糖尿病型」と判定されます。別の日に同じ検査をして、2回以上「糖尿病型」の判定が出ると、糖尿病と診断されます。
また、空腹時血糖値が110~125mg/㎗、あるいは2時間後値が140~199mg/㎗のときには、「境界型」と判定されます。境界型は糖尿病へと移行するリスクが高いので、食事の内容に気をくばる、運動をするなどの注意が必要です。