プラスコラム
PLUS COLUMN

マインドフルネスのすすめ(2)

グーグルやマッキンゼ&カンパニーなど、

米国の一流企業が社内研修で導入しているといわれる「マインドフルネス」。

いったいどんなものなのでしょう。

 

瞑想をベースに生まれたプログラム

前回お話したように、私たちは、嫌なこと、心配なことなどがあると、

つい、あれこれ考えて、マイナス思考のループにはまってしまいがちです。

それが気分の落ち込みをよけいにひどくさせてしまうようです。

こんなふうに過去に未来へとさまよっている思考をつねに「今の瞬間の現実」に向けて

心を「今ここ」に留めている状態やそれを目指すプロセスが「マインドフルネス」。

瞑想をベースにアメリカで生まれたプログラムなのだそうです。

 

自分の呼吸に意識を向ける

なんだかむずかしそうですが、方法はいたってシンプルです。

背筋を伸ばして体がまっすぐになるように座って、軽く眼を閉じ、あごを引き、

静かに鼻から呼吸をする。

そうして呼吸をあるがままに感じながら、ひたすら自分の呼吸に意識を向けるというもの。

 

詳しいやりかたを知りたい人は、マインドフルネスの書籍がたくさん出ているので参考に。

また、インターネットでも検索すると多くヒットしますから、

「トライしたい」という人は検索してみてはいかがでしょうか?

 

うまくできなくても、続けることが大事

「瞑想」をベースに生まれたマインドフルネス。

シンプルな方法ではありますが、最初は気持ちがあちこちに飛んでなかなか集中できないものです。

「明日の仕事大変だなぁ」「メールの返信どう書こう」「おなかすいたなぁ」「夕飯何食べようかな」などなど、とめどなく雑念が出てきたりするものです。

そんなとき、「雑念よ消えろ」と無理に追い出そうとしなくてもよいのだとか。

「ああ、雑念が出てきているな」という今の自分に気づき、呼吸に注意を戻して

意識をだんだん安定させていくようにするとよいのだそうです。

 

うまくできてもできなくても、とにかく続けることが大事。

続けていくうちに、今自分に起きていることや外部からの刺激を客観的にみられるようになって、

自分の「○○すべき」といった思考パターンにも気づくことができるといいます。

 

またストレスを受け流せるようになった、集中力がつくようになった、寝つきがよくなったという人もいるそうです。

まずは、3分間のマインドフルネスからはじめて見ませんか?

 

 

<参考URL>

*「うつ病予防にマインドフルネス」(ヨミドクター)

https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20120821-OYTEW53769/

 

*「マインドフルネス認知療法開発者へのインタビュー」(ヨミドクター)

https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20161104-OYTET50014/

 

 

*「一流の人が忙しくても瞑想を欠かさない理由」(東洋経済ONLINE)

http://toyokeizai.net/articles/-/145103

プロフィール

医療ライター
中出 三重

株式会社エム・シー・プレス勤務(医療ライター・編集者)

*出版社勤務、フリー編集者を経て、企画・編集室/株式会社エム・シー・プレス勤務。

*女性を取り巻く医療と健康、妊娠・出産・育児の他、予防医学、治療医学などを中心に、多くの単行本を企画・編集・執筆。

*楽しく食べること、おいしく飲むことをこよなく愛する。休日の楽しみは公園ごはんと街歩き。