プラスコラム
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寝相の悪さは、何が原因?

 

自分の寝相について考えたことありますか? 

なかには「寝相が悪いね」などと指摘された人もいるでしょう。

悪い寝相を引き起こす原因は何なのでしょう……気になりませんか?

 

「理想的な寝相」って、どんな寝相?

 朝、目覚めると、ふとんをはねとばしていたり、ベッドから体がずり落ちそうになっていたり……そんなことから「寝相が悪いんじゃない?」などと周囲からいわれて「そうなのかな……」と半ば納得しつつ、ちょっぴり傷ついたり……そんな人、少なくないかもしれません。

 そもそも寝相に「良い」「悪い」があるのでしょうか? 

「寝相」とは、「寝ているときの姿、様子、姿勢」のことで、睡眠の研究者は『寝姿勢』と表現するそうです。

「良い寝相」「理想の寝姿勢」とは「仰向けの姿勢」で寝ることが基本だとか。

さらに自然な立ち姿勢と同じように、「後頭部から首・胸にかけてと、胸から腰にかけて、背骨がS字カーブを描く」ことだそうです。

仰向けの寝姿勢だと体に「余分な力が入らず、負担が少なくなる」といいます。

 

「うつぶせ寝」には注意が必要?

とはいえ寝姿勢には個人の好みもあって、「抱き枕を抱いて横向きに」など「横向き寝」がらくという人のほか、「うつぶせ寝」や、仰向けでバンザイをする形の「バンザイ寝」など、いくつかの寝姿勢があるようです。

心地よく眠れて十分に疲れが取れていれば、自分の寝姿勢に神経質になることはないと専門家はいいますが、うつぶせ寝が習慣になっている人は注意が必要ともいいます。「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」という病気が隠れていることがあるそうです。

この病気は、仰向けで寝ると睡眠中に気道が塞がれるなどして、無呼吸や呼吸がしにくくなるといわれます。

うつ伏せで寝ると気道が確保しやすくなって呼吸もらくになるのだそうです。ただ、首や腰への負担が大きいといったデメリットもいわれます。

「横向き寝」でも同じように呼吸がしやすくなるといった効果が得られるそうです。

「バンザイ寝」も同様の効果あるようですが、肩こりが悪化したり、いびきが問題になることもあるといいますから要注意です。

 

「寝返り」と「寝相が悪い」の関係は?

「寝相が悪い」といえば、たいていの場合、朝、ふとんから体が大きくはみ出しているとか、寝たときとは違った体の向きだったというような状態を指すようです。

なかには「寝返りが頻繁」なことを「寝相が悪い」という人もいるようです。

「寝返り」は寝ているときには誰にでも起こる、ごく自然な動作。少なすぎても多すぎてもいけないといいます。

一晩に20回くらいの寝返りが理想的な回数だそうです。

寝返りは睡眠中に体にかかる圧力を分散して、血液の循環が滞らないようにしたり、体温を調節したり、寝床の中の温度を保ったり、体の熱や水分の発散を調節するなどの働きがあるといいます。  

少なすぎると体にかかる圧力の分散や温度調節がうまくできなくなり、逆に多すぎると寝返りによって睡眠がじゃまされ、眠りが浅くなってしまうのだそうです。やはり寝返りが多い人の寝相は悪いといえそうです。

 

「寝相が悪い」原因にはどんなことが?

 寝相が悪くなる原因には、どんなことが考えられるでしょう。

 ストレスや不安、病気などによる心や体の状態が眠りを妨げるといわれます。同時に寝室の温度や湿度、音や照明、スマホの使用など、睡眠を取り巻く環境が適切かどうかも、快眠には重要な要素といいます。

 静かな寝室、睡眠を妨げない照明、心地よく感じる室温など、寝室の環境はもちろん、寝具も気持ちよく眠れるものを選ぶことが重要です。

厚生労働省の『健康日本21』によれば、掛けふとんは吸湿性、放湿性、保湿性に加え「フィット感」があり、マットレス・敷きふとんは「適度な硬さのあるもの」を選ぶといいそうです。柔らか過ぎると腰部と胸部が沈み込みすぎて眠りにくいのと同時に腰痛の原因にもなるといいます。

枕の高さも重要。朝、目覚めたときに肩や首がこっていたら枕が合っていない可能性が高いらしいです。

高さが合っていないと首や肩に負担がかかり呼吸がしにくく寝心地も悪くなり、寝返りが増えてしまうそうです。

良質な睡眠は健康の基本。睡眠環境を整えて快眠が得られれば、寝返りが減り、寝相が良くなり、ぐっすり眠れて、仕事や勉強のパフォーマンスが上がり、まさに良いことづくめです。

人生の3分の1を眠って過ごす私たち。もっと睡眠に関心を!

 

<参考>

*「健やかな睡眠と休養」(健康日本21アクション支援システム/厚生労働省)

*「寝相が悪い原因は? 治し方のポイントを徹底解説」(日本橋西川)

*「寝相が悪い原因とは? 直し方から寝相と睡眠の関係まで解説(nishikawa(西川)公式サイト)

*「寝相が悪い原因と治し方のポイント」(眠りナビ/フランスベッド【公式ブログ】)

プロフィール

医療ライター
中出 三重

株式会社エム・シー・プレス勤務(医療ライター・編集者)

*出版社勤務、フリー編集者を経て、企画・編集室/株式会社エム・シー・プレス勤務。

*女性を取り巻く医療と健康、妊娠・出産・育児の他、予防医学、治療医学などを中心に、多くの単行本を企画・編集・執筆。

*楽しく食べること、おいしく飲むことをこよなく愛する。休日の楽しみは公園ごはんと街歩き。