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あなたは大丈夫? 危険ないびきにご用心!

いびきは男性の代名詞と思われているようですが、実はいびきに悩む女性は少なくありません。

なんとなくユーモラスなイメージがありますが、いびきにも実は見逃してはいけない危険なものもあるのです。

 

浅い眠りで起こるいびき

前回のコラムでも少し触れましたが、いびきは鼻からのどまでの空気の通り道が狭くなっていると発生します。

つまり、いびきは睡眠中にスムーズに呼吸ができていないことにもつながります。

はたから見るとぐっすり気持ちよく眠っているように見えますが、実は眠りが浅く、十分な睡眠がとれていないことがほとんどだといいます。

 

朝起きるとのどがカラカラに渇いている、

ちゃんと睡眠をとっているはずなのに疲れがとれない、

昼間眠くなるという人は、要注意。

睡眠の質が落ちて仕事のパフォーマンスが妨げられるだけでなく、睡眠時無呼吸症候群を引き起こしているおそれもあるそうです。

 

睡眠中に呼吸が浅くなったり止まるときは危険

睡眠中に呼吸が止まり、呼吸が再開してもまた止まるというのを何回も繰り返す病気が睡眠時無呼吸症候群。

この病気について、「家庭医学大事典」(小学館)によると「睡眠中に気道が狭くなり、呼吸が10秒近く止まったり、安静時呼吸の半分以下になったりをくり返す」「成人では、1時間に5回以上の無呼吸、低呼吸があると異常と考えられている」とあります。

激しくいびきをかいて、睡眠中に呼吸が止まったりあえぐような呼吸が聞こえる場合は、睡眠時無呼吸症候群の可能性があるそうです。

家族がしょっちゅう大きないびきをかくという場合は、睡眠中に急にいびきが止まっていないか、チェックしてあげるとよいですね。

 

仕事中に眠くなるだけでなく突然死のリスクもあがる?

たかが「いびき」と思われがちですが、睡眠時無呼吸症候群では、深い睡眠がとれていません。

そのために、睡眠不足となって、昼間勤務時間中に睡魔に襲われたり、運転中に事故を起こす可能性が高くなるといった問題が起こったりするそうです。

さらに、高血圧や糖尿病、虚血性心疾患などの病気の合併や脳卒中、心筋梗塞などの突然死のリスクが高まるというのですから、たかがいびきと放っておかないことが大事です。

びきが気になる人は、一度医師に相談することをおすすめします。

 

アプリも活用して、自分のいびきを要チェック!

ところで、家族がいるといびきを注意してくれますが、一人暮らしの人は自分のいびきに気づきにくく、旅先などで恋人や友人から「うるさかった」と注意されて、はじめて自分のいびきに気づくことが多いようです。

一人暮らしの人で睡眠時間をとったつもりでも熟睡感が感じられない人は、睡眠中のいびきを自動録音してくれるスマホアプリがあるようですから、アプリを利用して自分のいびきチェックをしてみるとよいですね。

 

自分では安らかな眠りについていると思っていたら、実際は「グォ~、ガォ~」と天井を揺さぶる大音量のいびきが録音されていたら、ちょっとショックですね。

でも、現実と向き合うよいチャンスかも。

知らない自分の夜の顔を発見できるかもしれません。

 

 

<参考文献>

*「家庭医学大事典」(小学館)

*「ウィメンズメディカ」(小学館)

*「転ばぬ先の玉手箱」(万来社)

プロフィール

中出 三重
医療ライター
中出 三重

株式会社エム・シー・プレス勤務(医療ライター・編集者)

*出版社勤務、フリー編集者を経て、企画・編集室/株式会社エム・シー・プレス勤務。

*女性を取り巻く医療と健康、妊娠・出産・育児の他、予防医学、治療医学などを中心に、多くの単行本を企画・編集・執筆。

*楽しく食べること、おいしく飲むことをこよなく愛する。休日の楽しみは公園ごはんと街歩き。