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キノコにもっと注目を! ダイエット、免疫力UP、骨粗しょう症対策、腸活にも活用!

茶色くて地味な印象のあるキノコ。

でも実は見かけによらず、栄養満点。

キノコパワーを見直しましょう!

 

こう見えても栄養豊富

キノコといえば、もやしと同様、カロリーが低い分、栄養もないといったイメージがありませんか? 

高級食材のマツタケ、トリュフ以外は、見た目も値段も地味~なキノコですが、じつはビタミン、ミネラルなど栄養素が豊富。

5大栄養素に続く6大栄養素と呼ばれる食物繊維もたっぷりと含まれているといわれています。

キノコの成分と効用を見ていきましょう。

 

免疫力を高める効果

キノコに含まれるβグルカンには、免疫活性作用があるといわれ、細菌やウイルスに対する抵抗力を強めてくれます。

またアレルギー予防改善効果やがん細胞の増殖を抑える抗腫瘍効果もあると考えられています。

さらにこれからの季節に積極的にとりたいのは、ブナシメジやホワイトブナシメジ。抗インフルエンザ感染作用が期待できるそうですよ。

 

食物繊維で腸活

きのこに豊富に含まれる食物繊維は、便秘や肥満、高脂血症、糖尿病の予防にも有効といわれます。

また、食物繊維は善玉菌のエサになるので、腸内環境改善作用も期待されているようです。

 

ダイエット効果

キノコに含まれるノコキトサンには、脂肪を排出させるほか、内臓脂肪を燃焼させる効果があるといわれています。

キノコは噛み応えがあり、胃内消化時間も長いので、満腹感が得やすいなどダイエット食にぴったりといえそう。

 

骨粗しょう症予防効果

キノコは、ビタミンDのもとになるエルゴステリンを多く含んでいるそうです。

エルゴステリンは、ビタミンDの前駆物質で紫外線に当たると体内でビタミンDに変化。

カルシウムなどの吸収を助け、骨粗しょう症の予防・改善におおいに役立つといわれています。

そのほかにも、キノコには血液をサラサラにさせる血流改善作用や、血圧降下作用、コレステロール低下作用があるほか、キノコをよく食べている人は認知症を発症しにくいという研究結果もあるそうですよ。

 

冷凍するとうまみ成分がアップ

毎日とりたいキノコですが、鮮度が落ちやすいのが玉にキズです。

そこで、すすめられるのが冷凍保存。

冷凍したキノコは、生で食べるよりもうまみ成分が増すといわれています。

いろいろなキノコを冷凍しておけば、味噌汁や炒め物を作るときなどにも、ささっと加えるだけでOK。キノコの旨味で料理の味もアップします。

 

気を付けたいのが、キノコを買ってきたときの下処理です。

キノコは洗うと風味やうまみが逃げてしまうため、洗わないのが原則。

汚れが気になるときは、濡れたペーパータオルで軽くふく程度でよいそうです。

1年中で回っているキノコですが、やはり旬は秋。天然ものは味も香りも格別です。

鍋、バター焼き、てんぷら、網焼き、いろいろな料理でキノコを堪能してみてください。

 

 

【参考資料】

*「食の医学館」(小学館)

 

【参考URL】

*「きのこの成分と効用」(林野庁)

http://www.rinya.maff.go.jp/j/tokuyou/kinoko/seibun.html

 

プロフィール

医療ライター
中出 三重

株式会社エム・シー・プレス勤務(医療ライター・編集者)

*出版社勤務、フリー編集者を経て、企画・編集室/株式会社エム・シー・プレス勤務。

*女性を取り巻く医療と健康、妊娠・出産・育児の他、予防医学、治療医学などを中心に、多くの単行本を企画・編集・執筆。

*楽しく食べること、おいしく飲むことをこよなく愛する。休日の楽しみは公園ごはんと街歩き。