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女性の10代~40代は運動離れの傾向が

30代後半~40代後半の体力低下と10代~40代の女性の運動離れが指摘されています。あなたは大丈夫?

 

女性の10代~40代は運動離れの傾向が

スポーツ庁が発表した2017年度の体力・運動能力調査によると、70代以上の体力は過去最高を更新しました。一方、働き盛り・子育て世代といわれる30代後半~40代後半は、男女ともに体力が低下傾向にあることがわかりました。

 

なかでも女性の場合、とくに10代後半~40代後半の世代では、週に1回も運動しない人が増えていることがわかりました。

 

健康に気をつけて体を動かす高齢者が増えている一方で、若い世代の運動不足が課題になっているようです。

 

働き盛りは仕事や家事・育児に忙しい

今回の調査によると「運動スポーツの実施頻度が高いほど、体力年齢が暦年齢より若い」「日常的に運動している人は、生活が充実している割合が高い」という結果も出ています。健康や肥満予防のためにも、運動習慣を持ちたいものですよね。

 

「そんなことわかっているけど、実際問題、運動をするヒマがない」という声が聞こえてきそうですね。とくに、体力不足が指摘されている30代後半~40代後半は、仕事や家事、育児に日々追われ、総じて自分の時間がとれない世代だといえそうです。多忙で睡眠時間も削られて、スポーツジムに通う時間があったら、少しでも眠りたいという人も多いのではないでしょうか。

 

日常の中でちょこちょこ動いて運動不足を解消

おすすめしたいのは、日常生活の中で「なるべく動くこと」です。

 

たとえば、歩く時間を1日約10分増やすと歩数が約1,000歩増えるといいます。エレベーターやエスカレーターはなるべく使わずに階段を使ったり。昼休みや通勤時に、10分余計に歩くことを心がけてもいいかもしれませんね。「ジムに行ってエクササイズをしている」と思って体を動かすと、案外継続できるのではないでしょうか。

 

その他、子どもといっしょに体を動かして遊んだり、床掃除や風呂掃除、荷物の片付けなどの家事も意外と運動負荷が高いようです。

 

日ごろ運動不足と感じている人は、ストレスがかからない範囲で、できることから始めてみませんか?

 

 

<参考URL>

*報道発表「平成29年度体力・運動能力調査の結果について」(スポーツ庁)

http://www.mext.go.jp/sports/b_menu/houdou/30/10/__icsFiles/afieldfile/2018/10/09/1409820_1_1.pdf

 

プロフィール

医療ライター
中出 三重

株式会社エム・シー・プレス勤務(医療ライター・編集者)

*出版社勤務、フリー編集者を経て、企画・編集室/株式会社エム・シー・プレス勤務。

*女性を取り巻く医療と健康、妊娠・出産・育児の他、予防医学、治療医学などを中心に、多くの単行本を企画・編集・執筆。

*楽しく食べること、おいしく飲むことをこよなく愛する。休日の楽しみは公園ごはんと街歩き。