「かくれ高血糖」を大豆で予防?
食事のあと急激に血糖値が上昇する「かくれ高血糖」。
予防のために食事ではまず野菜から食べるという人も多いのでは?
でも最近、野菜以外にも有効な食べ物が注目されているらしいのですが、それは……?
健診では見逃される「かくれ高血糖」?
「かくれ高血糖」は別名「血糖値スパイク」とか「食後過血糖」とも呼ばれ、糖尿病の予備軍といわれているようです。
「かくれ高血糖」のやっかいなところは、食後、急激に高血糖になるものの、時間がたつと正常な血糖値に戻るために、空腹時の血糖値を調べる普通の健康診断では見落とされてしまうことだといわれます。
そんな「かくれ高血糖」になる人は、食事のたびに血糖の急上昇と急降下をくり返すために血管が傷ついて老化。
動脈硬化が糖尿病並みの速度で進むことが最近、分かってきたそうです。
結果として心筋梗塞や脳卒中の危険だけでなく、がんや認知症のリスクも高まるといわれています。
「ベジファースト」は誰でも知っている?
なんとも怖い「かくれ高血糖」ですが、
なかには「そんなこととっくに知っているよ」という人もいらっしゃるでしょう。
「だってご飯を食べる前に、まず野菜からってテレビでもいっているじゃない!」
まさしくおおせの通り!
今では食後の血糖値の上昇を抑えるために、「最初は野菜から」という食べ方を多くの人が知っています。
実践している人もめずらしくありません。
「ベジ」から「大豆ファースト」へ?
そんな「野菜(ベジ)ファースト」に負けじと、新たに名乗りを上げたのが大豆。
「♪フジッコのお豆さん」のキャッチフレーズで有名な食品会社フジッコが行なった実験では、大豆にも野菜に劣らずというか「ベジファースト」を超える効果があったということです。
市販の蒸し大豆を使ったということですが、野菜よりも少しの量で食後血糖値の上昇を抑えられるというのです。
大豆は食物繊維を多く含み、タンパク質や大豆イソフラボンなどの栄養が豊富。
さらに大豆は腹持ちがいいので、満腹感が持続し、お菓子などの間食をしなくてすむというのもメリットらしいです。
果たして、「ベジ」の次は「大豆ファースト」……となるのでしょうか?
<参考資料>
*「食事で血糖値急上昇『かくれ高血糖』」(東京新聞2018年7月10日)
<参考URL>
*「『蒸し大豆』で食後血糖値の上昇を抑制」(フジッコ(株))
https://www.fujicco.co.jp/cms_news/news/upload/rd_20180417.pdf
*「隠れ高血糖予防、蒸し大豆に期待」(産経ニュース)
https://www.sankei.com/life/news/180518/lif1805180014-n1.html