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「むしゃくしゃしたら甘いもの」が、よけいにイライラをひどくしていた!
仕事がうまくいかなかったときやプライベートで嫌なことがあったときに、甘い菓子パンやケーキ、大福など無性に甘いものや炭水化物をとりたくなること、ありませんか?
でもそれ、ちょっと危険です。ストレス発散のつもりで食べた「甘いもの」が、かえってストレスやイライラを増幅させてしまうことがあるのをご存知でしょうか。
血糖値の乱高下がイライラ気分を増幅させる
ストレス解消に「甘いもの」を爆食いしたり、疲れたときは甘いもので「エネルギーチャージ」をする人も多いのではないでしょうか。こんなときは、日ごろ体重に気をつけていることも忘れて、ついパクパク食べてしまいますよね。
確かに、甘いものを食べると疲れやイライラが一時的におさまります。「あ~。おいしい」と幸せな気分になれるはず。これは、糖分をとることによって、幸せホルモンといわれるセロトニンや快感を高めるドーパミンが分泌され満足感が得られるからだといわれています。
けれどもそのあとが問題なのです。
甘いものや炭水化物を食べると急激に血糖値が上がります。そうなると、今度はそれを下げるために大量のインスリンが分泌されて血糖値が急下降。する と、下がった血糖値を上げるためにすぐに甘いものがほしくなるといういわば中毒状態に陥ってしまうのです。それがイライラやうつうつとした気分をよけいに ひどくしてしまうのです。
女性はとくに、生理前はイライラしやすく、甘いものを一気食べしてしまう人も少なくありません。でもこの食行動が生理前のイライラをひどくしていたというわけです。
また、血糖値の乱高下は、副腎に大きな負担をかけます。副腎は、抗ストレスホルモンといわれるコルチゾールを分泌していますから、副腎を疲労させることはストレス耐性を弱めることにつながります。
イライラしているときこそ、甘いものは控えめに
日々の生活の中で、疲れやすい、イライラしやすいと感じたら、砂糖や精製された炭水化物(白米や小麦)など血糖値を急激に上げる食品をとりすぎてい ないか見直してみてください。会社帰りに毎日のようにコンビニに寄って、甘いものやパンなどを買い込んでしまうという人は要注意です。
ストレスがたまってイライラしているな、と感じたときには甘いものや炭水化物はできるだけ控えたほうがよさそうです。こんなときは、血糖値を急激に 上げない食品を食べることを心がけましょう。具体的には、グレープフルーツやリンゴなどの果物、ドライフルーツやナッツ類、主食類はそば、玄米などがそれ にあたります。
「食」の内容を見直して、イライラ気分をたて直しませんか?