プラスコラム
PLUS COLUMN

元気と美肌のために 夏こそ摂ろうビタミンC!

今年の夏は一歩外に出ると、過酷な紫外線にさらされる毎日ですね。

こんなときこそ老化防止のポイントとなるビタミンCの出番です。

 

紫外線と老化の関係

夏は老化が進みやすいことをご存知ですか?

その真犯人は活性酸素。 

シミ・シワなどの肌の劣化はもちろん、人体の老化に深く関わっているのが活性酸素で、

体内に大量に発生すると金属が錆びてボロボロになるように、私たちの体を錆びさせてしまいます。

また、糖尿病やがんなどさまざま病気の発症にも活性酸素が深く関わっていることもわかってきました。

 

活性酸素は私たちの体内で常に発生していますが、とくに強い紫外線にさらされる夏はご用心。

紫外線が目や皮膚内に吸収されると、体内に過剰な活性酸素が発生するからです。その結果、肌の劣化が進んだり白内障などを発症させることが知られています。

 

老化防止の要となるビタミンC

体内に発生した活性酸素の除去に有効なのが、強力な抗酸化成分をもつビタミンCです。

ビタミンCといえば、シミ対策が知られていますが、活性酸素を効率よく取り除き老化のスピードを

遅くする究極のアンチエイジング物資としても注目されているのです。

 

夏疲れの正体は、体内のビタミンC枯れが原因かも

ところが夏は、強い紫外線にさらされて活性酸素が大量に発生するために

それを除去するためのビタミンCも体内で大量に消費されます。

さらに、睡眠不足や暑さなどでストレスを強く感じるときも、ビタミンCが消費されやすくなるそうなのです。

すると、疲れやすくなったり、ストレスホルモンの分泌が乱れてイライラしたり……。

あなたが感じている夏疲れは、もしかしたらビタミンC不足なのかもしれません。

 

ストレスが多い人、喫煙者、パソコン作業が多い人は積極的に摂取して

ビタミンCは体内ではつくられることはありませんから、食事で摂取するのがいちばんのポイント。

食事からの摂取で足りない分は、サプリメントなどで摂るのがよさそうです。

 

ちなみにビタミンCの多い食品は、キウイ、ブリッコリー、ゴーヤ、赤ピーマン、じゃが芋など。

ビタミンCは、水に溶けだしやすい性質をもっているので、ジャガイモやブロッコリーなどを入れたスープにすれば、煮汁に溶け出した分も無駄なく摂れるので◎。

 

厚生労働省が推奨するビタミンCの摂取量は成人で1日100mgですが、お肌のなど効果を発揮するには、1日1000mgが理想的だといいます。

また、ビタミンCは、体内に貯蔵することができないので、朝、昼、晩と3食こまめに摂取しないと、強い紫外線から肌を守れないそうです。

 

とくに、ストレスが多い人や喫煙者、パソコン画面を見つめる時間が多いオフィスワーカーはそれでなくとも活性酸素が増えやすいので要注意。

ビタミンCを大量消費しがちな夏こそビタミンCを積極的に摂って、美肌と元気をキープしませんか?

 

<参考資料>

「予防と健康の事典」(小学館)

 

<参考URL>

*「ビタミンCが足りないと老化が進む!?」(東京都健康長寿医療センター研究所)

http://www.tmghig.jp/researCh/topiCs/201606/

 

*「あなたの老化スピードは加速中?」(美と若さの新常識:NHK BSプレミアム)

https://www.nhk.or.jp/beautysCienCe-blog/2017/111/275953.html

 

 

プロフィール

医療ライター
中出 三重

株式会社エム・シー・プレス勤務(医療ライター・編集者)

*出版社勤務、フリー編集者を経て、企画・編集室/株式会社エム・シー・プレス勤務。

*女性を取り巻く医療と健康、妊娠・出産・育児の他、予防医学、治療医学などを中心に、多くの単行本を企画・編集・執筆。

*楽しく食べること、おいしく飲むことをこよなく愛する。休日の楽しみは公園ごはんと街歩き。