【男性限定】今どきの男性トイレ事情……座って派? 立って派?
これも時代の変化といえるのかもしれません……。
最近、便器に座ってオシッコをする男性が増えているらしいです。
世の男たちにどんな心境の変化があったのでしょうか?
「座る派」が増えた理由とは?
「座ってオシッコ」が最近増えてきたらしい?
「男は立って用を足すものだ!」
「座ってオシッコをするなどとんでもない!」
「草食系じゃあるまいし!」
そんな男たちの嘆き節が聞こえてきそうです。
トイレで有名なTOTOが2009年に行なった調査によると、
自宅のトイレを使うとき、「立ってする」と答えた人が57.2%だったのに対し、
「座ってオシッコをする男性」は33.4%でした。
同じ調査を行った2004年と比較して、「立ってする派」が8.2%減り、
「座る派」が9.7%も増えました。
わずか5年で「座る派」は1割近い伸びを見せたことになります。
さらに最近の別の調査(NPO法人日本トイレ研究所/2017年11月発表)では
「座る派」が43.7%、「立ってする派」が55.3%と両者の数字は拮抗。
近い将来、「座る派」が「立ってする派」を逆転し、
男のトイレ事情は大きく変わるかもしれませんね。
では、なんで男性たちの半数近くが「座ってする」ようになったのでしょう。
「トイレが汚れると妻や家族に怒られるから」というのが理由ではないかと
思われる人が多いかもしれませんが、じつはそうではありませんでした。
座ってオシッコの理由は、意外にも「自分から」自発的に?
先のTOTOの調査では「家族などにいわれて」というのは10.8%でした。
また日本トイレ研究所の調査を見ても、「家族にいわれたので」と答えたのは8.3%で、
むしろ「自分の意思で座る」という人は、その4倍以上の35.3%もいました。
意外にも自発的に座ってオシッコをするようになった男性が多いんですね。
座ってオシッコをする理由で多いのが、
「尿が飛び散らない」が69.5%と断トツの1位。次いで
「姿勢がらくだから」(45.5%)、
「そうじがらくだから」(43.1%)
などとなっています(TOTO調べ)。
実際、オシッコによるトイレの汚れですが、男性が立って用を足した場合、
便器や床、壁に飛び散るオシッコは1日当たり2,300滴もあるのだそうです(ライオン調べ)。
やっぱり妻や家族への配慮もあるんじゃないかなあ……
「汚れなんとかしてよ!」的な……そんな気がしてきました。
「立ってオシッコ」は血圧の上昇を招く?
でもじつは、「座ってオシッコをする」のは体にいいらしいといわれています。
立ってオシッコをすると腹圧がかかって血圧が上昇しやすいという専門家もいます。
とても女性には理解できないことなんですけど、
男性が立ってオシッコをする行為というのは、便器を外してはいけないとか、
飛ばす方向や距離感が微妙でかなり神経を使うらしいです。
血圧は生活シーンのわずかな変化で上がったり下がったりするといわれているので、
おそらくこうした男性特有の立ってするオシッコには
血圧の上昇と深い関係があるような気がします。
ところが、座って用を足した場合、立った状態に比べて腹圧が
それほどかからないといいます。
とくにこれから本番を迎える寒い季節。
トイレは冷え冷えとしているんじゃないですか?
そんなところで「男は立ってするもんだあ!」と粋がっても、
あまりいいことはありません。
トイレで体調急変なんてことになったら一大事。
「男たるもの」といった、なんていうかメンツというんですか、
そんなものより、やっぱり健康が一番ですよね。
「座ってオシッコ」……意外にいいもんですよ。
<参考URL>
*「男性のオシッコ事情に関する調査結果」(NPO法人日本トイレ研究所)
https://www.toilet.or.jp/health/pdf/newsrelease_urine_171110.pdf
*「トイレのまめ知識」(ライオン(株))
http://look.lion.co.jp/lavatory/mamepika/chishiki/tonderu/
*「男の人も小用は座ってするの?」(TOTO(株))
http://www.toto.co.jp/tips/tidbit/toilet/019.htm
*「男は立ってすべきか、座って済ませるか…激変『男のトイレ事情』」(産経ニュース)
http://www.sankei.com/premium/news/141019/prm1410190018-n1.html