
生理前に、こんな 心の不調がありませんか?
PMSは、毎月生理前になると決まって現れる心や体の不調のこと。
「そういえば」と誰でも思いあたる症状ですが、意外と男性からは理解されていないようです。
今回は、PMSの心の不調にスポットをあててみましょう。
生理前の心の不調。
PMSで起こりやすい心と行動面の症状を集めてみました。
あなたはいくつあてはまる?
・イライラする
・怒りっぽくなる
・攻撃的になる
・他人と口論する
・無気力になる
・憂うつになる
・涙もろくなる
・わけもなく不安になる
・気分が落ち込む
・引きこもりっぽくなる
・能率が落ちる
・集中力がなくなる
・無性に整理整頓をしてくなる
・衝動買いをしてしまう
・過食になる
・人付き合いが悪くなる
・性欲が増す、または減退する
(出典:『ウィメンズメディカ』小学館)
心と行動に限った主な症状を集めましたが、これ以外にも
「ものを壊したくなる」
「暴言を吐きたくなる」
など、その症状は実にさまざま。
行動心理面を大きく分けると
「周囲に攻撃的になってしまう人」
「自分のカラに引きこもり気味になる人」
「衝動買い・過食などの発散型」
の人に分けられるようです。
性欲については、性欲が増す人、減退する人の2つに分かれているのが興味深いですね。
さて、あなたは、いくつ思いあたる症状がありましたか?
「どれもこれも思いあたりすぎ!」という人も案外多いかもしれませんね。
ストレス・疲労が症状を重くする
PMSは、ストレスや疲れがたまると症状が強くなるといわれています。
忙しくて常に仕事に追われている人や残業の多い職場で働く人。
職場の人間関係が大変なときや家庭と仕事の両立が難しいときなど、知らず知らずのうちに拾うとストレスをためて、PMSもひどくしてしまっているのかもしれません。
さらに頭痛や下腹部痛など体の症状がつらいときは、気分もゆううつになって、心の症状も強く出てしまうかもしれませんね。
ところで、女性のPMSに対して、周囲は理解しているのでしょうか。
ちょっと古いデータになりますが、小林製薬が2012年に行った「PMSに(月経前症候群)に関する男女の意識調査」によると、男性のPMSの認知度は、わずか12.6%にしかすぎません。
一方女性は、PMSが周囲に理解されていないことに関して、58.6%がストレスを感じているという結果が出ました。
さらに、61.6%の女性が、PMSが原因で仕事を休みたいと感じているのに対して、実際に職場に申告して休めるのは、6.4%のみにすぎませんでした。
PMSがつらいと、仕事のパフォーマンスが落ちますが、それに心の不調が加わると、職場や家族などの人間関係にまで影を落とします。
ここはなんとか、対策を立てたいもの。
心の不調の対策については、次回あらためて解説しましょう。
<参考資料>
*『女も知らない女のカラダ』(経済界:対馬ルリ子)
*『ウィメンズ・メディカ』(小学館)
<参考URL>
*「2012年PMS(月経前症候群に関する男女の意識調査」(小林製薬株式会社)
https://www.kobayashi.co.jp/corporate/news/report/pdf/v31.pdf