心を動かされる「情動の涙」で リラックス&免疫力UP!
ただ涙を流せばストレスが解消されたり、免疫力がアップするわけではないようです。
じゃ、いつ、どうやって泣けば、健康的な涙を流せるのでしょう?
副交感神経を刺激する涙がいい?
目にゴミが入ったときや玉ネギを切っているときにも涙が出ますよね。
そのときの涙はどうなんでしょうか?
セロトニン研究で有名な有田秀穂先生によれば、
そうした涙は目を守るためにでる「反射の涙」というそうで、
残念ながらストレス解消や免疫力アップには役に立たないそうです。
……やっぱりね。
そもそも感動したり悲しかったりして流す「情動の涙」が、なぜリラックス効果やストレス解消に
役立つかというと、副交感神経が優位に働くからだといわれています。
ご存知のように副交感神経というのは、寝ているときやリラックスしているときに働いて、
体力を回復させたり疲れを取ったりしてくれるありがたい存在です。
さらに、副交感神経は内臓の働きを高めたり、免疫を正常にする作用があるのだそうです。
ストレス社会の現代は、どうしても交感神経だけが強く働きがち。
心の健康のためにも、体の健康のためにも、
副交感神経を活発にさせる時間を意識的にもつことが必要なようです。
そういう意味からも、「情動の涙」は、
交感神経から副交感神経への切り替えスイッチになってくれそうです。
休日前の夜に泣くのがいちばん?
どうすれば「情動の涙」を流すことができるのか?
いちばん簡単で手軽にできることは、涙が出そうな映画やテレビドラマを観たり、
小説を読むことだそうです。
人によってはマンガとか写真とか、音楽とかいろいろあるでしょうから、
自分のそのときの感情にあったものを選んで泣くのがいいかもしれません。
涙をがまんするとストレスになるそうですから、感情に正直になって泣くのがいいようです。
ただ映画館で泣くのはどうも……という人って多いですね、
とくに男性は、別に号泣する必要はないらしいです。
涙の量に関係なく、ウルッとするだけでも副交感神経は刺激されるらしいです。
さらに効果的な方法として、泣くのは夜、週末とくに休日前の夜がいいらしいです。
身も心もリセットされてすっきりとした朝が迎えられるそうです。
映画や本や音楽など、「とっておきの泣けるコレ」があるといいかも
泣ける1本の映画、1冊の本、胸を打つ1曲……
そんなとっておきのお宝を手もとに置いておきたいもんですね。
「……そういうのないなあ」という人は、友達から作品を紹介してもらうとか、
何人かの友達同士で「泣ける作品」を紹介し合うというのもけっこう楽しそうですね。
ちなみに「うそ泣き」は効果がないらしいです。
逆にストレスのもととか……。
<参考URL>
*「健康カプセル!ゲンキの時間『涙活』」(CBCテレビ)
http://hicbc.com/tv/genki/archive/180311/
*「涙にリラックス効果あり!?笑顔になれる上手な涙の流し方」(ロート製薬(株))
http://fufufu.rohto.co.jp/feature/339/
*「ただ泣けば良いものじゃなかった!?ただしくストレスを解消する『涙活』のメソッド」((株)ヤクルト本社)
http://www.yakult.co.jp/bf-1/magazine/09.html