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気持ちが上がらないときは、姿勢を正そう!

寒さが厳しくなると、知らず知らず背中が丸まってきますよね。お店のショーウインドーや電車の窓に映った自分の姿勢の悪さに「ギョッ」としたことはありませんか? 今回は、寒い季節だからこそ気をつけたい姿勢のお話です。

 

スマホ猫背にご用心

猫背で前かがみの姿勢を助長しているのがスマホの存在です。スマホに夢中になっているときは、どうしてもうつむきかげんで背中が丸まりがち。どんなにメークやファッションをキメていても、姿勢が悪いとそれだけで暗く老けた印象を与えてしまいます。

さらに、姿勢が悪くなるとおなかが前に突き出て腹筋が弱くなるため、ポッコリおなかの原因にも。姿勢の悪さがボディラインの崩れをつくるといっても過言ではありません。
また、頭部が前に出た猫背は、知らぬまに首や肩、背中に負担をかけていますから、ひどい肩こりや頭痛、腰痛、眼精疲労などのトラブルも起こってきます。

呼吸も自然と浅くなるので、猫背の人は呼吸器の病気を患いやすいという報告もあるようです。
 

心の元気と姿勢の関係

からだだけではありません。姿勢の悪さは、心の健康とも少なからず関係があるようです。精神を安定させる「セロトニン」というホルモンは、よい姿勢を保つために使う腹直筋などの筋肉(抗重筋)を刺激する働きがあるそうです。つまりセロトニンが不足しているとよい姿勢が保ちきれず猫背になりやすく、うつの人は姿勢が悪い傾向があるといわれています。

もうひとつ、姿勢とホルモンについては、米ハーバード大学の社会心理学者が行ったおもしろい研究結果があります。それは姿勢と男性ホルモンの関係です。男性ホルモンはさまざまな働きをしますが、メンタル面にも大きく作用し判断力や決断力、勇気などを生み出す作用をしています。女性にももちろん男性ホルモンがあって、男性ホルモン量の多い人は、男女問わずリーダーシップ力が高いといわれています。

さて、実験では女性には両手を腰に当てた仁王立ちしたワンダーウーマンのポーズを、男性には両手を上に開いて上げて仁王立ちしたスーパーマンのポーズを2分間とってもらいました。その後、唾液からホルモンの分泌量を測定した結果、男性ホルモンの分泌が増えて、脳の状態が変化したそうです。力強いポーズをつくることで、気持ちに自信がわいてくるというのです。

最近気持ちが上がらないという人は、試してみてはいかがでしょう。また、ここいちばんのプレゼンや会議にのぞむ前に、人知れずトイレなどで試してみたいものですね。
 

 

<参考文献>
・『脳からストレスを消す技術』(サンマーク文庫/有田秀穂)

<参考URL>
・エイミー・カディ「ボディランゲージが人をつくる」
https://www.ted.com/talks/amy_cuddy_your_body_language_shapes_who_you_are/transcript?language=ja

プロフィール

医療ライター
中出 三重

株式会社エム・シー・プレス勤務(医療ライター・編集者)

*出版社勤務、フリー編集者を経て、企画・編集室/株式会社エム・シー・プレス勤務。

*女性を取り巻く医療と健康、妊娠・出産・育児の他、予防医学、治療医学などを中心に、多くの単行本を企画・編集・執筆。

*楽しく食べること、おいしく飲むことをこよなく愛する。休日の楽しみは公園ごはんと街歩き。

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