プラスコラム
PLUS COLUMN

お肌のトラブル、漢方で治そう!

秋も深まってまいりました。
1年間でいちばん空気が澄み渡り、感度も冴える季節です。
おいしいものもたくさん出回ります。特に今年はマツタケが豊作だそうですね!
秋の旬の食べ物をおいしく楽しくいただき、 よいエネルギーに変えてください。

 

漢方の考え方では、秋は「肺」が影響を受けやすい時期と考えます。
また、「肺」は「鼻」と「大腸」とつながって(経絡)いると 考えるので、鼻かぜを引きやすかったり、喘息を起こしやすかったり、 痔が悪化Iしたりなどの症状が出やすくなります。

 

そして、もうひとつからだにとって大敵なのは「乾燥」です。
秋の空気は乾燥しているため、粘膜を傷め、肌トラブルが多く出始める季節でもあります。
かゆみ・しっしん・乾燥肌…急に小じわが増えてきた感じがする、老けたなぁ、などと思われるのも この時期が多いのです。

 

そこで漢方!

からだの中からお肌を元気にしてくれる食べ物や漢方薬を上手に使ってお肌トラブル解消しましょう。

 <お肌の乾燥・しわに>

おすすめ漢方薬おすすめ食材

えび・くるみ・黒ごま・山芋・豚肉・鶏手羽など

おすすめレシピ

鶏手羽と大根のスープ
大根は下茹でしておき、鶏手羽を鍋で炒め水を入れた中にいれ一緒に煮込む。ねぎ・クコの実も入れ、熱々をいただく。

 

コラーゲン(あきょう;ロバの膠)が入ったお肌に潤いを与える漢方…温経湯(うんけいとう)
血を増やしお肌に潤いを・・・四物湯(しもつとう)など

<お肌のしっしんに>

おすすめ食材

みどりの野菜・黒ごま・ごぼう・れんこん・ゆり根・こんにゃくなど

おすすめレシピ

れんこんとゆり根のスープ・・・れんこん・ゆり根・豚肉・人参・長ネギを入れだしの素をいれ煮ます。最後に味噌で味を調えます。

おすすめ漢方薬

皮膚のつやが悪く、赤み、かゆみが強い方に…温清飲(うんせいいん)

お肌は内臓の鏡と言われています。お肌の調子が悪いと気分も落ちてきますね。漢方で早めに対処して、充実の秋を過ごしてください!

注意・・・漢方薬については専門の医師・薬剤師にご相談の上、服用ください。

プロフィール

樫出 恒代
(かしで ひさよ)
樫出 恒代

日本生薬学会・漢方生薬認定薬剤師・漢方アドバイザー
「漢方カウンセリングルームKaon」代表

新潟薬科大学薬学部卒業。自身の体調不良を機に漢方に目覚め、漢方を古典から学び、アロマテラピーを独学で習得。漢方薬とアロマテラピーの融合により、より良い治療または予防ができると確信。1人ひとりのこころとからだにていねいに向き合うことをモットーに、現在、「ジュノ ウィミンズウェルネス銀座産院・健康院」内の漢方カウンセリングルームKaonで漢方カウンセリングと、オリジナルのバイタルフットヒーリングによるケアもおこなっている。
よりたくさんの方に漢方の良さを伝え、元気な毎日を送ってもらうための活動として、東京・新潟などでセミナーを行なっている。美容家吉川千明氏との共著に「内側からキレイを引き出す 美肌漢方塾」(小学館)

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