プラスコラム
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身近な漢方たちでキレイと元氣!

 

胸に漢方を、唇には歌を
お腹には漢方食。

自分の歩幅で前を向いて歩いて行きましょう。


さて、今回は探してみるとあるよあるよ!
身近にある漢方食材をご紹介いたします。
今日も漢方食で、キレイと元氣をつくりましょう。

漢方では食べることを「食養生」といいます。
文字通り、食べることが生きることを養う、
つまり、食べることは生きることなんですね。

漢方薬を飲まなくても、毎日の食事の中で「冷え」や「目の疲れ」
「気力アップ」などの効果が期待できるのは
とてもうれしいことです。
少し意識して自分のからだの様子を知り、
欲しがっているものは何だろうと問いかけてみてください。

その時食べたものがいつもより「美味しい」と感じたら
からだが欲しがっている証拠です。

身近な漢方食材あれこれ

シナモン―漢方では「桂皮(けいひ)」

カプチーノなどにもついてきますね。スティック状やパウダー状のものもスーパーなどで売っています。漢方的には「氣」の巡りをよくし、血液の流れもよくなります。のぼせなどにもいいですよ。
ニッキとも言われ、のど飴にも活用されています。スッキリしますね。

しょうが―漢方では「生姜(しょうきょう)」

ブームの生姜です。からだを温めるということで、あまりにも有名ですね。酔い止め・吐き気どめなどに も使われます。風邪にも重宝され、生姜にはちみつ・葛を入れて熱いお湯を注ぎ、生姜湯として飲むのも冬のおすすめ。ひき始めの風邪の代表漢方、「葛根湯」にも配合されています。お寿司に必ず付いてくるガリは生姜の殺菌効果で食中毒を防ぐ目的や胃腸の調子を整える効果も。

山芋―漢方では「山薬(さんやく)」

生ですりおろして食べることが多い山芋、滋養強壮効果のある野菜として知られていますが、漢方でもやはり氣力を維持する「腎」や胃腸の働きを高める効果があり、漢方薬に配合されていますよ。小さく切ってスープに入れたり、すりおろしてお好み焼きに入れて焼いたり、いろいろお試しを。「腎」が元氣になると老化がゆっくりになります。美肌・アンチエイジングにもいいですね。

ねぎ―漢方では「葱白(そうはく)」

とても身近な食材のねぎ、血行を良くしてからだをあたため、体力の回復に役立つ、風邪にも肩こりにも食欲増進にもよい食材です。漢方ではねぎの白い部分を「葱白(そうはく)」と呼び、風邪の初期・冷えに使われます。風邪のひき初めに、ねぎの白いところのみじん切り・生姜と味噌を合わせ、熱湯を注いで飲むと発汗して速やかに風邪が治るをいわれています。ねぎを首に巻くとのどの痛みによいと言われるのは、ねぎに含まれるイオウの鎮静効果もあるからです。ゆっくり眠れますよ。
 

他にも
氣力・体力を補い精神安定効果もある なつめ―大棗(たいそう)
不老長寿の食べ物として使われる 松の実―海松子(かいしょうし)
飲む目薬・老化防止に くこの実―枸杞子(くこし)
などいろいろありますよ。
 

寒い季節はご自宅でのんびり
自分と大切な人のためにお料理して、
おいしく自然の恵みをいただきましょう。

普段から自分の肌や体調に気づいてあげて
その時に必要な食材を採ってあげてください。

からだもお肌もこころも喜びます。
 

自然の力ってすごいなといつも思います。漢方の仕事をしていて、
私たちは自然の中で生かされているのだなと感じます。
植物の命をいただく、「いただきます」を忘れないように。
そして、まずは養生を忘れないようにしたいですね。

素晴らしい12年になりますように。

プロフィール

樫出 恒代
(かしで ひさよ)
樫出 恒代

日本生薬学会・漢方生薬認定薬剤師・漢方アドバイザー
「漢方カウンセリングルームKaon」代表

新潟薬科大学薬学部卒業。自身の体調不良を機に漢方に目覚め、漢方を古典から学び、アロマテラピーを独学で習得。漢方薬とアロマテラピーの融合により、より良い治療または予防ができると確信。1人ひとりのこころとからだにていねいに向き合うことをモットーに、現在、「ジュノ ウィミンズウェルネス銀座産院・健康院」内の漢方カウンセリングルームKaonで漢方カウンセリングと、オリジナルのバイタルフットヒーリングによるケアもおこなっている。
よりたくさんの方に漢方の良さを伝え、元気な毎日を送ってもらうための活動として、東京・新潟などでセミナーを行なっている。美容家吉川千明氏との共著に「内側からキレイを引き出す 美肌漢方塾」(小学館)

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