プラスコラム
PLUS COLUMN

症状別Lavenderの使い分け

この時期には収穫を終えた新鮮なラベンダーの香りが店頭に並びます。ラベンダーと言えば、アロマセラピーオイルの代表格の一つ!ラベンダーは「リラックス」オイルとしてよく知られています。
実は、このラベンダーに種類があるのを皆さんご存知ですか?アロマショップなどで見かけるオイルは、ラベンダーとだけ表示されている場合や、植物の学名(ラテン名)が書かれて種類が示されている場合がありますが、種類が違えばもちろん効能も違います。体調によっては、禁忌になるものもありますので、効能を良く知って上手に使い分けましょう!

ラベンダーの種類について

アロマオイルが抽出される代表的なラベンダーは、(1)「真正ラベンダー (ラテン名:Lavandula Angastifolia)」と(2)「スパイクラベンダー(ラテン名:Lavandula Latifolia)」があります。スパイクラベンダーは、通常のラベンダーよりもスッとした香りがします。

 

 

【低血圧や高血圧のお悩みに】

「今日は疲れたから、ラベンダーの香りを嗅ぎながらゆっくり眠ろう」、という場合、(1)と(2)のどちらのラベンダーが適しているでしょうか?どちらのラベンダーも、リラックス作用で緊張をほぐし、安眠にはとても効果的なのですが、実は、(1)の真正ラベンダーには血圧降下作用があり、低血圧の方が香りを嗅ぐと翌朝の寝起きが難しく感じられたり、めまいを感じたりしてしまうことがあります。
血圧を下げるという働きは、こういった作用がある香りを嗅ぐだけですぐに影響が出やすいと言われています。たくさんの量を嗅ぎすぎないようにご注意ください。
低血圧の方は、スパイクラベンダーをお試しください。スッとした香りの成分が血圧を下げるのを抑えてくれます。
高血圧にお悩みの方は、この真正ラベンダーはとてもオススメです。

【肩こりや冷えに】

スパイクラベンダーには、手足の冷えや筋肉のこりを和らげてくれる作用がありますので、入浴時のリラックスにおススメです。浴槽に5~10滴ほど加えてよく混ぜてお使いください。バスソルトにアロマオイルをよく混ぜてお使いいただくと、アロマオイルがお湯になじみやすくなりますし、体の温め効果もアップしますよ。

【生理前のイライラや生理痛に】

真正ラベンダーは、生理前のイライラや生理痛を和らげる助けをしてくれます。痛みを感じたら、ホットタオルにオイルを2~3滴垂らし、下腹部や仙骨の辺りにあててみてください。優しく緊張をほぐし痛みを楽にしてくれます。ホットタオルは濡らしたタオルを電子レンジで温めるだけで簡単に作れます。
また、真正ラベンダーは、分娩時や分娩直後のママの不安や緊張、痛みをほぐしてくれる強い見方でもあります。オイルを落としたティッシュを顔のそばに置いて、深呼吸をするように香りを吸い込んでください。自然に緊張がほぐれ、気持ちが落ち着きを取戻します。

【妊婦さんのご使用について】

真正ラベンダーは、妊娠中の頭痛やつわりなどの症状を和らげる助けをします。また、足の疲れやこむら返りをよく起こす場合にもオススメです。

頭痛・つわり・こむら返りにオススメ万能ブレンド

ラベンダー 2滴・ペパーミント1滴

 

ティッシュに落として香りを嗅いだり、入浴時にお風呂に落としたりしてお楽しみいただけます。
スパイクラベンダーは、妊娠中はご使用できませんのでご注意ください。

 

※ 妊娠中のアロマオイルのご使用は、アロマセラピストに体調をご相談の上、ご使用いただくことをオススメします。

それでは、さっそくアロマショップに行ってラベンダーの香りの違いをお楽しみください!その際に、ラベルに小さく書かれているラテン名のチェックも忘れずに。ラベンダーの種類を確認して、自分の体調に合ったものを選んでくださいね。今までよりも香り選びが楽しくなりますよ!

プロフィール

トマス 玲子 Reiko Thomas
アロマセラピスト
トマス 玲子 Reiko Thomas

Terrace AOYAMA マネージャー

英国IFPA(ITHMA, Dip) 認定アロマセラピスト
ARTQ認定妊産婦ケアマスター
ITHMA Aromatherapy & Massage in Pregnancy Certificate