プラスコラム
PLUS COLUMN

ボディケアのヒミツ(首、デコルテ編)

厳しい夏が終わり、はやくも初冬の兆しですね。急に夕方シワが目立ってきたり、洗顔後の肌がつっぱったりしていませんか?季節とともに乾燥対策が必要になってきました。
ところで、皆さん顔はお手入れをこまめにしているけれど、ボディはほとんどしていない、という人が多いのでは?


正直、ボディは面積が広くて面倒ですよね。でもね、人は顔だけでなく、あなたのボディもしっかりチェックしていますよ。全身を美しくしようとすると、大変。でも、人から見られる場所だけは、お手入れしておいたほうがいい。
折しも、紫外線のダメージが弱くなる秋から初冬。今こそ、夏疲れした肌のメンテナンスを兼ね、また本格的な乾燥シーズンを前に予防する、ボディケアのベストシーズンです。

 

ではでは、どこをケアすればいいかというと、もっとも重要なのは首とデコルテ(胸元)です。ある化粧品メーカーに面白い調査がありました。デコルテまで肌が露出した、若く美しい女性の顔写真をふたつ用意し、一方はそのままに、もう一方は、首からデコルテにかけてだけ、老いた肌の質感に差し替えて、アンケートをとったところ、その女性の推定年齢がなんと6歳も違ったとか。顔は若々しくてキレイでも、顔の近くの首とデコルテが若々しくないと、老けた印象に見られるということなんです。人の視線はシビアですね。

 

しかも、首やデコルテは体の中でも皮膚が薄い場所。さらに年中ハイネックを着用している人は別として、顔と同じくらい紫外線にさらされる場所。ダメージを受けやすいのです。
だから、日頃からのお手入れがとっても大切。
もちろんネッククリームを使うのは効果的だけれど、お金をかけなくても、朝晩の顔のお手入れ時に、首やデコルテまで化粧品をのばすこと。肌が露出する範囲の日焼け止めはしっかり。スカーフを持ち歩き、外出時に首やデコルテを隠すのも効果的。そして首やデコルテに伸ばした日焼け止めは、夜クレンジングでちゃんと落とすこと。これだけでずいぶん違います。


顔に使い終わって、まだ十分湿っているシートマスクを首やデコルテに貼り付けてもいい。

そしてそしてね。コスメでのお手入れ以外にも大切なことがひとつ。それは姿勢です。
猫背気味の人は、頭や肩が前のめりになるため、首やデコルテにシワが寄りやすい。皮膚がだぶつくから、たるんでみえるんです。それに猫背だと自信がないように見えるんです。

 

 

また、肩に力が入って上がっていても、首が短くなり、皮膚にハリ感がでず、緊張しているような。
ハリのある美しい首とデコルテにみせる姿勢はズバリ、リラックスし堂々としているように見える姿勢。そのコツは、両肩を前から後ろへぐるりと回し、背中の肩胛骨を寄せるイメージで、その場ですとんと肩の力を抜いて肩を落とす。すると首が長く、デコルテにもハリが感じられ、見た目にもリラックスしてみえるんです。このとき、肘をなるべく後ろへ引いておくと、姿勢のバランスがとれます。


歩くときも、顔は前に、肘を前に出すのではなく、体の後ろへ引くように注すると、猫背になるのを防げます。猫背を正すだけで、首やデコルテのシワを防げて、姿もエレガントに。ぜひ、心がけてみてくださいね。

プロフィール

山崎多賀子
(やまざき たかこ)
山崎多賀子

1960年生まれ。
会社員、女性誌の編集者を経てフリーに。雑誌やwebなどで美容、健康記事や美容ルポルタージュ、エッセイなどを手がけ、各誌で活躍。2005年に乳がんが発覚、2006年から女性誌に闘病記を掲載し話題に。
また、美容ジャーナリストという職業と闘病経験を活かし、乳がん治療中もいきいきとキレイでいられるためのメイク法や検診の重要性などを各地で講演。
著書に『「キレイに治す乳がん」宣言!』(光文社)、『山崎多賀子の極楽ビューティ体験記』(扶桑社)がある。
NPO法人キャンサーリボン理事。NPO法人キャンサーネットジャパン認定乳がん体験者コーディネーター。

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