夏の疲れをとりましょう!
はじめまして。
漢方アドバイザー・薬剤師の樫出恒代です。
漢方を身近に感じながら、漢方を通じキレイで元気になって いただけるようなコラムをお届けしたいと思っております。
「夏の疲れをとりましょう!」
みなさんは今年の夏、いかがでしたか?今年の夏は本当に暑かったですね。
暦の上では、とっくに秋なのに、残暑も厳しい。
漢方では、「夏」は1年間の毒素を出す時、すなわち排出の時期ととらえます。
ですから、夏にたくさんの汗をかくことは大切なことですが 汗をかきすぎるとどっと疲れてしまいます。
漢方では、すべてほどほどがよい、ととらえます。
夏の疲れ、残っていませんか?
~夏の疲れは3種類~
1、「夏を満喫!太陽疲れ・肌疲れ~」
太陽を浴び、海や山で楽しいバカンス!
おいしいバーべキュー!
でも、残るのは、ガサガサお肌、しみ・そばかす、あせもやしっしん、紫外線は四害線とよばれ、しみ・しわ・乾燥・しっしんをひきおこす、こわ~いもの。
秋になって感じるこんなお悩みにこんな食べ物がおすすめです!
れんこん・・・お肌の新陳代謝を高めて、お肌を潤すだけでなく美白の効果もあります。アトピー性皮膚炎の方にもおすすめです。
はとむぎ・・・漢方薬では「薏苡仁(よくいにん)」といい、美白効果・美肌効果、いぼ取りなどの他、むくみにも効果的です。
はとむぎ茶としても手軽に飲めます。
2、「冷房どっぷり、冷え冷え疲れ~」
冷房効きすぎのオフィスでのお仕事。打ち合わせはいつも冷房ガンガンのカフェ。デパートやスーパーでの寒~い買い物。
残るのは全身冷えの冷房病!
「冷え」は万病の素と漢方では考えます。
なぜなら、からだが冷えることで全身の血流が悪くなり 同時にリンパの流れも悪くなります。その結果、肩こり・腰痛・腹痛・お腹の張り・生理不順・生理痛・不眠・アレルギー、そのほか風邪をひきやすくなったり、また風邪や病気が治りにくくなったりします。
この夏は冷房なしではいられないくらいの暑さでしたが それでも、ずっと冷房にあたっていると、からだは自律神経のバランスがとれなくなり、だるさや疲れなど、さまざまな症状を引き起こします。
そんな夏の疲れを感じている方はこんな食べ物がおすすめです。
しょうが・・・お馴染み、からだぽかぽかの代表選手。すってよし、薄切りにしてもよし、いろいろなお料理に使ってみましょう。
ねぎ・・・漢方でネギの白い部分を「葱白(そうはく)」と呼んで、 漢方薬として利用します。
体を温め、発汗作用もあり、生姜と一緒にとることで、より一層からだを温める効果があります。
3、「お腹ぽちゃぽちゃ、のみすぎ疲れ~」
熱中症予防のために、とにかく飲む!毎日猛暑、仕事帰りはビアガーデン!ぐびぐび飲む!家に帰れば冷蔵庫へ直行!がぶがぶ飲む!その結果、お腹の中が水びたしになっていませんか?
今年のこの暑さの中、水分を摂ることは命を守るためにもとても大切なことです。私たちのからだの約60~70パーセントは水です。 水分がなければ生きていけません。でも、水分の摂りすぎもからだに負担をかけるのです。
特に胃の中が水浸しになっているような状態(それを漢方では「胃内停水」と言います)では、食欲もなくなり、食べても消化できない状態になります。今年の夏は冷たいものを飲みすぎた~という方(私もです・・・)
まずは、消化の良い温かいものを食べましょう。
おすすめは、 玄米がゆ…玄米をとろとろに煮たものに梅干をいれていただきます。
お腹が温まり、元気になります。風邪のときにもおすすめです。
油っこいもの(揚げ物など)や冷たいもの、たばこやお酒も控えましょう。
漢方でとっても大切なことは、自分を知る、今の自分に気づくことです。
あなたはどのタイプのお疲れでしたか?
食べ物で養生しても、あんまり元気になれない方は ぜひ、漢方薬をお試しください。
漢方薬はひとりひとりの症状に寄り添いながら元気にしてくれますよ。