プラスコラム
PLUS COLUMN

魅力的な肌ってどんな肌?

若いうちは、肌が内側からパンと張って、メイクを落とさないで寝ても、保湿をしないでも、ぐっすり眠ったあとは肌がエネルギーで充ち満ちている。
実際にエネルギーが見えるわけではないけれど、そう感じさせている具体的な要素は、肌の潤いやハリ・弾力、透明感、そしてツヤです。


ところが年をおうごとに、肌から潤いがなくなり、はり・弾力がなくなり、透明感とツヤが失せると、肌からエネルギーが感じられなくなってくる。ぶっちゃけ、これが老化なのですが、実際にそれら要素が失せると、たとえ目鼻立ちのパーツは変わらなくても、ぐっと老けた印象にみえるものなんです。なんたって、顔のなかで一番面積が広いのは肌ですから、見た目年齢は肌が決めるといっても過言ではありません。

 

もちろん人間は加齢にあらがうことはできないので、老けるのは仕方がない。
ただ、40代、50代になっても、老けを感じさせない人もいる。キラキラ輝いて魅力的な人が増えていると思いませんか。
そういう人に共通しているのは、やっぱり肌から感じられるエネルギーなのです。とはいってもシワやシミ、たるみは年齢相応にある。では魅力的に見えない人の肌と何が違うのか。答えは潤いと、透明感、ハリを感じさせるツヤがあること。それが感じられると、魅力的に見えるようなんです。

 

だから、毎日のスキンケアや生活習慣は大切です。
スキンケアで大切なことは、保湿で適度な潤いを与えること。日焼け止めなどで老化を促進させる紫外線のダメージから肌を守ること。一日の汚れを落として、睡眠中の肌の修復能を邪魔しないこと。これが最低限。
とくに潤い補給は夜だけではダメ。水分だけでもダメ。肌がイキイキ見えるには、「ツヤ」がとても大切なのですが、肌のツヤは油分がなければ出てきません。肌が乾燥でぱさつき、ツヤがない人は、スキンケアで油分をきちんと補っていないことが多いのです。ファンデーションを塗ると粉っぽく仕上がり白浮きするなら水分だけでなく、油分不足です。水分と油分の両方が足りていないと、文字通り枯れた感じになります。

 


自分の肌から分泌した皮脂でまかなえる肌ならともかく、そうでないなら、夜だけでなく朝も乳液やクリーム、美容オイルなどの油分をきちんと与えてツヤをだしましょう。イキイキして見た目の印象が2,3歳は若返りますよ。
油分は、肌の内側の水分の蒸発をとめる役割もするので、日中も乾きにくくしてくれます。


普段の生活では、きちんと夜は眠ることが美肌の一歩。そして、なにより肌を魅力的にしてくれるのは、恋や、生きがいをもってイキイキと生活すること。メンタルと肌は同調していますから。過剰にする必要はない。でも最低限のお手入れができてこそ、美容液やクリームの老化回復効果が発揮されます。いつまでもイキイキした肌でいるためには、毎日のお手入れをていねいに。それに勝るものはないようです。

あなたの肌はエネルギーがありますか? 鏡から1メートル離れたところからチェックして、ほおのあたりにツヤがあれば合格。なかったら、お手入れと生活を見直しましょう!

プロフィール

山崎多賀子
(やまざき たかこ)
山崎多賀子

1960年生まれ。
会社員、女性誌の編集者を経てフリーに。雑誌やwebなどで美容、健康記事や美容ルポルタージュ、エッセイなどを手がけ、各誌で活躍。2005年に乳がんが発覚、2006年から女性誌に闘病記を掲載し話題に。
また、美容ジャーナリストという職業と闘病経験を活かし、乳がん治療中もいきいきとキレイでいられるためのメイク法や検診の重要性などを各地で講演。
著書に『「キレイに治す乳がん」宣言!』(光文社)、『山崎多賀子の極楽ビューティ体験記』(扶桑社)がある。
NPO法人キャンサーリボン理事。NPO法人キャンサーネットジャパン認定乳がん体験者コーディネーター。