ストレスが眼精疲労を招く?
目の使い過ぎや度の合っていない眼鏡・コンタクトレンズの使用などによって起こるといわれている眼精疲労。
でもストレスが原因で起こる眼精疲労もあるようです。
ストレスと眼精疲労
ひどい疲れ目に加えて頭痛や肩こり、イライラ……最近ストレスがたまって疲れていませんか?
休憩をとったり、ひと晩眠っても症状が改善されないひどい疲れ目を眼精疲労といいます。
眼精疲労は心とも密接につながっていて、ストレスが原因で眼精疲労になることがあるそうです。
また、眼精疲労が逆にストレスを招くこともあるといいます。
自律神経の働き
みなさん、よくご存じかもしれませんが、自律神経には、体を緊張させて活動性を高める交感神経と、体を休めて体力を回復させる副交感神経があります。
そしてこの2つをバランスよく働かせながら、呼吸や体温、脈拍、血圧など私たちの生命活動に必要不可欠な器官を自動的に調整しています。
その自律神経のバランスが崩れてしまうと、体のあちこちにさまざまな不調が出てきます。
戦闘モードのときは瞳孔が大きくなる
実は目の瞳孔も自律神経に支配されていて、目に取り込む光量を調整しているそうです。
そうして交感神経が優位なときは瞳孔が大きく開き、副交感神経が優位なときは瞳孔が小さくなります。
何らかのストレスがかかって交感神経が強く働いているときは、私たちの瞳孔は大きく開いたままになり、まばたきや涙の量も減って、眼精疲労を招くといわれています。
反対に目の使い過ぎから眼精疲労が起こると、自律神経のバランスに影響が及び、頭痛や肩こり、胃痛なども引き起こしてしまうそうです。
目のケアだけでなく心にも癒しを
疲れ目が気になる人は、目のケアだけでなく自律神経を整えることも意識的に行ったほうがよさそうです。
たとえば帰宅後はゆったりと入浴したり、アロマの香りをかいだり、眠る前に吐くことを意識した腹式呼吸を行うなど、自分なりのリラックス法を実践してみてはいかがでしょうか。
それでも疲れ目がとれないときには、早めに眼科の受診をおすすめします。
<参考>
*『目の疲れをとる本』(講談社 坪井隆著)
*「眼精疲労(つかれ目について)(大阪眼科医会)