プラスコラム
PLUS COLUMN

喫煙は結婚に不利だった!?

体に悪いとわかっていても、なかなかたばこを止められない人も多いかもしれません。

しかし、喫煙が理由で婚活が不利になるということもあるようです。

 

喫煙者とのお付き合いは……

喫煙者にとっては、かぐわしいたばこの香りも非喫煙者にとっては臭くて嫌と感じたり息苦しかったり、頭痛や吐き気を訴える人も珍しくありません。

喫煙者同士のお付き合いなら問題ないかもしれませんが、非喫煙者の場合「喫煙者とお付き合いしたり結婚するのはちょっと……」という声も聞こえてきます。

 

約8割の人が、たばこを吸わない人と結婚を希望している

喫煙に関するさまざまな意識調査がありますが、国立がん研究センターではちょっと興深いアンケート調査を行いました。

それが「家族のたばこ(配偶者、子ども、結婚相手のたばこ」(令和元年5月)という調査。

インターネットアンケートを実施して約2,000人の回答をまとめたものです。

それによると、「配偶者なし」と回答した人を対象に「結婚する場合、相手の喫煙をどう思うか」という質問に、男性非喫煙者は「絶対、たばこを吸わない人が良い」は58.1%、「できればたばこを吸わない人が良い」は20.9%。

女性の非喫煙者では、それぞれ53.4%、26.9%と約8割の人がたばこを吸わない人を希望していることがわかりました。

 

喫煙を何らかの結婚条件に

また「絶対、タバコを吸わない人が良い」「できればたばこを吸わない人が良い」と答えた人を対象に「結婚を考えたい相手が喫煙者の場合、あなたはどうしますか」という問いに対して、「たばこをやめることを結婚の条件にする」と答えた人は45.2%、「家の中でたばこを吸わないことを結婚の条件とする」と回答した人は18.1 %、「自分の前で吸わないことを結婚の条件とする」が5.8%となっていて、たばこがなんらかの結婚の条件とする人の合計が実に7割近くに達していました。

 

喫煙者もパートナーの喫煙は嫌!?

そして、興味深かかったのは、本人が喫煙者であっても男性では48.1%、女性では47.2%の人が、たばこを何らかの結婚条件にすると答えていたことです。

 

お付き合いしていても結婚はNG

せっかくよい縁があってお付き合いしても「たばこを吸う」ということだけで、結婚はNGとしてしまう人が多いようです。

非喫煙者にとっては、絶えずたばこの臭いの中で暮らすことは大きな苦痛になりますし、相手の喫煙が自分にも周囲にも大きな健康被害を与えることを承知で吸っているということに、疑問を感じる人も少なくないようです。

 

喫煙者はギャンブル好きや浪費家と同じくらい結婚に不利

結婚したくない条件として、ギャンブル好や浪費家であることなどが挙がるようですが、喫煙者であることを結婚NGの条件としてあげる人もかなりの割合でいるようです。

つまりは「結婚の条件」として喫煙の有無が重要視されているようです

まじめであろうと、好印象であろうと、たばこを吸っているというだけで、結婚はNGといわれてしまうのは、寂しいですね。

たばこを吸っている人は、このアンケート結果を重く受け止めて、これを機に禁煙を考えてみてはいかがでしょうか。

 

 

<参考URL>

*「家族のたばこ(配偶者、子ども、結婚相手のたばこ)意識調査」(国立がん研究センター)https://www.ncc.go.jp/jp/information/pr_release/2019/0531/Survey_report.pdf

 

 

 

 

プロフィール

医療ライター
中出 三重

株式会社エム・シー・プレス勤務(医療ライター・編集者)

*出版社勤務、フリー編集者を経て、企画・編集室/株式会社エム・シー・プレス勤務。

*女性を取り巻く医療と健康、妊娠・出産・育児の他、予防医学、治療医学などを中心に、多くの単行本を企画・編集・執筆。

*楽しく食べること、おいしく飲むことをこよなく愛する。休日の楽しみは公園ごはんと街歩き。