喫煙者が多いのは40代。日本のたばこ事情。
10月1日からたばこが値上がりしました。喫煙者は減っているのでしょうか?
日本の喫煙状況をお伝えします。
紙たばこ1箱500円時代突入
たばこの増税がいよいよ10月1日からスタートしました。
多くのたばこが値上がりしました。
たとえばセブンスターは460円から500円へと、ついにたばこ500円時代に突入したようです。
お財布事情と照らし合わせて「きついなぁ……」という喫煙者の声が聞こえてきそうです。
いくら値上がりしても、絶対たばこはやめないという人もいれば、これを機にたばこをやめようと考えている人も多いのではないでしょうか?
日本の喫煙事情、現在はどうなっているのか、ちょっと調べてみました。
喫煙者数、過去最低を更新
日本たばこ産業(JT)が発表した「2018年全国たばこ喫煙者率調査」によると、喫煙者率は男性は27.8%、女性は8.7%。男女をあわせると、17.9%でした。
喫煙人口を2017年から推計すると、喫煙者は男女合わせて37万人の減少。
つまり、1年間で37万人の人がたばこをやめたことになります。
健康意識が高まって、喫煙者数は年々減少しながら推移し、ここ3年間は連続して過去最低を更新しているようです。
じわじわと狭まる包囲網?
2020年の東京五輪開催に向けて国は、受動喫煙防止強化条例の成立を目指しています。
また2018年6月には東京都議会で、従業員を雇っている飲食店を原則禁煙とする東京都の受動喫煙防止条例が賛成多数で可決。
東京オリンピックの年である2020年4月1から全面施行されるとのことで、喫煙者の包囲網は狭まる一方のようです。
喫煙者の年代は40代がトップ
ところで、喫煙者の割合を年代別にみていくと、喫煙率が最も高かったのは40代。男性は35.5%、女性は13.6%と、男女ともっとも喫煙率が高いのは40代なのです。
逆に喫煙率が低いのは、20代(男性23.3%、女性6.6%)と60代(男性21.3%、女性5.4%)。
とくに20代のたばこ離れが加速しているようです。
20代のたばこ離れ
ご存知の方も多いかもしれませんが、たばこの喫煙率ピークの昭和41年には喫煙率が83.7%という驚くべき数字があります。
この数字をみると、ほとんどの成人男性はたばこを吸っていたということになります。
かつては「たばこは動くアクセサリー」などと言われていた時代もありました。
映画やテレビでポーズを決めるときには、決まってたばこを吸うシーンが登場していたのです。
しかし、時代は変わり、健康意識が高まって、今はかっこいいからたばこを吸うという意識は薄れているように感じます。
むしろ、健康に悪い上に、喫煙スペースで肩をすぼめてたばこを吸うのはかっこ悪いと思う若者が増えてきたことが20代のたばこ離れにつながっているのかもしれませんね。
<参考URL>
*「2018年全国たばこ喫煙者率調査、男女計で17.9%」(JT 日本たばこ産業株式会社)
*「平成29年度国民健康・栄養調査結果の概要」(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000351576.pdf
*最新たばこ事情(厚生労働省)