【New】知っておきたいメタボとうつ病の深い関係
うつ病といえば、ストレスとの関連が指摘されていますが、近年はメタボや生活習慣病もうつ病のリスクを高めるといわれています。
40代はメタボ年齢
メタボリック症候群とは、内臓脂肪に加えて、「高血圧」「脂質異常」「高血糖」のうち、2つ以上をあわせもった状態をいいます。
若いときは元気いっぱいでも、40代に入ってメタボ判定を受けた人も多いのではないでしょうか?
メタボがもたらす病気のリスク
メタボリック症候群といえば、肥満、糖尿病、高血圧症、高脂血症の4つの危険因子を1つでももっている人は、まったくもっていない人に比べて動脈硬化を原因とする心臓疾患(狭心症・心筋梗塞)を発症するリスクがはね上がることが知られています。
さらに危険因子を「3つ以上」もつ人は、リスクがなんと約36倍にも跳ね上がるという研究結果がでているそうです。
うつとメタボの関連性
加えて近年では、多くの研究からうつ病とメタボリック症候群には深い関連があることが示されているそうです。
たとえば、うつ病は肥満のリスクを上げ、II型糖尿病はうつ病のリスクを高めるという研究報告もあるそうです。
メタボリック症候群や生活習慣病とうつ病は、相互に関係しあっているようなのです。
うつ病リスクを上げないために
うつ病の患者さんは職場の中核となる40代、50代が多いといわれています。
この年代は、ちょうとメタボリック症候群や生活習慣病が増えてくる年代とも重なります。
働き盛りの年代は、ストレスが増大しますが、加えて、メタボの危機にもうつ病の危機にもさらされている世代といえそうです。
健診結果をみて、「ちょっと太め」だったり「血圧や血糖値の数値がちょっと高め」の場合は、往々にして「このくらいなら、まあいいか」とすませがちです。
でも、その油断が心や体の病気につながっていきます。
忙しい年代だからこそ、よけいに食事や睡眠、運動を見直して、心と体の健康を保ちたいものですね。
<参考資料>
*「心の病を治す 食事・運動・睡眠の整え方」(翔泳社:功刀浩 著)
<参考URL>
*「肥満や高脂血症、食生活・運動習慣がうつ病と関連」(国立精神・神経医療センタープレスリリース)
https://www.ncnp.go.jp/press/release.html?no=398
*「メタボリックシンドローム」(全日本病院協会)
https://www.ajha.or.jp/guide/16.html