
【New】低炭水化物の食事は老化を早める?
糖質を食べないダイエットが相変わらず流行っているようですが、
一方では糖質制限は老化を早める、寿命を縮めるといった研究報告もあるようです。
真偽のほどは……?
炭水化物を食べないと本当にやせる?
寿司屋でネタだけ食べてご飯を残す、ラーメン屋でトッピングの具だけを食べて麺は食べない
……など、ある意味ちょっと風変わりな食べ方をする客の様子がテレビやネットで話題になりました。
ダイエットのための糖質制限がその理由だそうですが、
料理をつくる側もそれを見ている人も違和感というか、何か釈然としないものを感じたものでした。
今ではダイエットイコール低糖質というのはいわば「常識」になりつつあります。
多くの人が、やせるためにはご飯やうどんなどの炭水化物をまったく食べないか、
制限する必要があると考えているようです。
実践している人も数多く、実際、炭水化物を食べないとやせるのだそうです。
「糖質制限が人類を救う」とまでいっている研究者もいるようです。
糖質制限を続けると老化が早まる?
そんななか最近、東北大学大学院の研究チームが「
糖質制限ダイエットは老化を進め、寿命も短くなる」といった報告をして話題になりました。
一方には糖質制限食のマウス、もう一方には和食並みのバランスの通常食を与えたという
その実験によると……。
炭水化物を脂質、タンパク質に置き換えた糖質制限食を与えたマウスは、
平均寿命より20~25%短命だったということです。
また背骨が曲がったり、毛が抜けるなどの老化現象がはげしく、
通常の食事のマウスよりも30%早く老化が進んだそうです。
なんでも若い時期には糖質制限食の影響は目立たないけれど、
年齢がすすんで人間の年齢でいえば60代後半からの老化が顕著になってくるらしいです。
糖質制限にもさまざまなメリットが?
とはいっても、やはり一方では糖質制限は必須という専門家もいるわけで……。
肥満、糖尿病などの発症を抑えるには、糖質制限は必要ということらしいです。
糖質制限は疲れを取り除き、集中力を高めるのに効果があるという専門家もいます。
ハンバーガーにうどん、ソバ、カツ丼、酔ったあとの締めのラーメン
……毎日、炭水化物のドカ食い生活を送る人には糖質制限は必須かもしれません。
メタボや肥満など、もともと糖質過多の可能性のある人にも有効のようです。
いままで数多のダイエット法が紹介されてきましたが、
糖質制限は誰でもできる「成功するダイエット法」なのかも……。
食べるべきか? 食べざるべきか?
ただ「やせる」というだけで糖質を食べない食生活は、
全体で見れば健康維持には役立たないともいえるわけで、兼ね合いがむずかしいところです。
やっぱり焼き肉にはご飯が合うし、寿司にご飯は付きものだし、
麺のないラーメンはあり得ないし……など、ご飯と日本人は「わりない」仲。
いまさら「付き合いもこれを最後に」というわけにはいきませんよね……。
何事も極端に走らないことが肝心とよくいいます。
糖質制限も非制限も、それぞれメリットがあるなら、
それぞれのいいとこ取りすればいいということなんでしょうね。
<参考URL>
*「糖質制限で『老ける』『寿命が縮まる』……東北大学が研究」(デイリー新潮)
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180407-00540377-shincho-life
*「ご飯、うどん…炭水化物減らすダイエット 60代後半で老化顕著に 糖質制限ご用心」
https://www.agrinews.co.jp/p43551.html?
*「糖質過多が原因!?『脳の疲労をチェック』」(プレジデントオンライン)
http://president.jp/articles/-/20556
*「糖質は必須栄養素ではない」(大和薬品(株))