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プラスコラム
PLUS COLUMN

新茶の季節。緑茶パワーを見直そう

木々の青葉がまぶしいこのごろ。新茶がおいしい季節になりましたね。

緑茶には、がん予防や動脈硬化予防、認知症予防など健康効果に対する

さまざまなエビデンス(科学的根拠)があるのをご存知でしょうか?

 

日本の緑茶の茶葉消費量は減少傾向に

突然ですが、みなさんは1日何杯緑茶を飲んでしますか? 

日本人の緑茶離れが進んでいるといわれていますから、身近な飲み物といえばもっぱらコーヒー。

緑茶はほとんど飲まないという人もいるかもしれません。

また、緑茶派であっても、ペットボトル茶を好む人が増えていて、急須で入れて飲む緑茶の日本の年間消費量は、年々減少しているそうなのです。

 

海外では緑茶がヘルシードリンクとしてブームに

そんな寂しい状況の緑茶ですが、一方で海外では近年緑茶が大ブームなのだとか。

アメリカをはじめ、ヨーロッパ、アジアでも緑茶ブームが高まっていて、財務省の貿易統計によると、

2017年の1~11月の緑茶の輸出額は前年同期比14.8%もアップし

なんと過去最高の輸出額を記録しているそうです。

海外での緑茶人気は、スターバックスの抹茶ティーラテが抹茶人気の火付け役となったとか。

また、海外セレブがヘルシードリンクとして緑茶を愛飲していることから、

世界中に緑茶ブームが広がっていたようです。

 

国内外で注目されている緑茶のがん予防効果

海外での緑茶人気の理由は、なんといってもその健康効果にあります。

実際、緑茶は、国内外の研究からさまざまな健康効能があることがわかっているそうです。

たとえば、がんの予防効果。

緑茶に含まれるカテキンに発がん抑制効果があるのでは、と注目されています。

国立がん研究センター研究グループが行った胃がんに関する疫学調査では、

「女性では、緑茶を1日5杯以上飲むグループで胃がんリスクが低下した」と報告されました。

またイタリアの研究グループでは、緑茶カテキンが前立腺がんを予防することを明らかにしたそうです。

実際、緑茶の生産地である静岡県は、がん標準化死亡比が男女とも全国値と比較して著しく低いことが確認されているそうです。

 

生活習慣病予防や体脂肪減少など「いいいこといっぱい」の緑茶効果

また、緑茶を継続的に飲むことにより、体脂肪が低減したという報告や、

緑茶には糖尿病や動脈硬化、心臓病や認知症を予防する効果があることなどがわかっているそうです。

さらに、緑茶のもつ殺菌効果で虫歯やウイする性の感染症から守ってくれたり、

心がほっとするリラックス効果もあるそうですよ。

お茶には、現代人が不足しがちなビタミン・ミネラルもたっぷり含まれているのもうれしいですね。

 

急須で飲む緑茶は、健康効果のある成分量がペットボトル茶より多い

こうしたお茶パワーを最大限に生かすためには、なんといっても「お茶は急須でいれて飲む」に限るようです。

静岡県の環境衛生科学研究所の調査によると、

たとえば、がんや生活習慣病を予防するカテキン類タンニンは、

煎茶抽出液はペットボトルの5.5倍など、ペットボトルの緑茶よりも急須でいれた緑茶の方が、

健康効果のある成分の抽出量が多いという結果が出たそうです。

 

おいしい緑茶の入れ方は……

ちなみに、静岡発お茶のオフィシャルサイト「お茶の国しずおか」によると、

お茶をおいしく入れるには「いい水」「いい温度」「待つ時間」がポイントになるとの事。

煎茶の場合は、お湯を湯呑に入れて、70度~90度にさまし、30秒から60秒ほどしたら、湯呑に回し注いで、最後の1滴まで絞りきることがコツだそうです。

興味のある方は、「お茶の国しずおか」のホームページをのぞいてみてください。

 

 

・静岡発お茶のオフィシャルサイト

「お茶の国しずおか」http://www.city.shizuoka.jp/deps/norin/tea/

 

<参考URL>

*「茶をめぐる情勢」(農林水産省)

http://www.maff.go.jp/j/seisan/tokusan/cha/pdf/cha_meguji_h2805.pdf

 

*「日本発“嗜好飲料”海外でバカ売れ 緑茶日本酒 昨年の輸出額過去最高に(2017年1月14日 産経ニュース)」

https://www.sankei.com/economy/news/170114/ecn1701140016-n1.html

 

*KAOヘルスケアリポート「緑茶の飲用習慣による疾病予防への期待」(花王健康科学研究会)

http://www.kao.co.jp/rd/healthcare/activity/healthcare49_01.html

 

科学的根拠に基づく発がん性・がん予防効果の評価とがん予防ガイドライン提言に関する研究「緑茶と胃がんリスク」国立がん研究センター

http://epi.ncc.go.jp/can_prev/evaluation/794.html

 

*「今見直されるすばらしい緑茶の健康増進・病気予防効果」(公社)静岡県茶業会議所

http://shizuoka-cha.com/files/1714/4178/1531/_.pdf

 

プロフィール

医療ライター
中出 三重

株式会社エム・シー・プレス勤務(医療ライター・編集者)

*出版社勤務、フリー編集者を経て、企画・編集室/株式会社エム・シー・プレス勤務。

*女性を取り巻く医療と健康、妊娠・出産・育児の他、予防医学、治療医学などを中心に、多くの単行本を企画・編集・執筆。

*楽しく食べること、おいしく飲むことをこよなく愛する。休日の楽しみは公園ごはんと街歩き。