妊娠しやすい時期に女性が惹かれるのは、 ワイルド顔の男子だった!?
生理が終わったあとはお肌の調子もよくて元気いっぱい、そうかと思えば、生理前はむくみや肌トラブルに悩まされてイライラしたり、心もどんより・・女性は、生理周期によって心も体も変わりますよね。でも、それによって「好みの男性の顔」も変化しているそうですよ。今回は、生理周期で変わる男性の顔の好みのお話です。
妊娠ハイリスク時期とローリスク時期とでは、魅力的に感じる顔が違う
好みのタイプは人それぞれ。顔の好みでいえば、男らしいワイルドな顔が好きという女性もいれば、やさしそうな女顔の男性が好きという女性もいることでしょう。
でも、同じ女性でも、生理の周期によって好みの男性の顔が微妙に違ってくることがわかっています。
早稲田大学で恋愛学を教える森川友義教授の著書「一目惚れの科学」では、女性が好む男性の顔について、こんな研究調査件が紹介されています。
妊娠しやすい時期(排卵期とその時期近く)と、妊娠のリスクが少ない時期(排卵期以外の時期)の2つの時期に、女性にそれぞれ男性の顔写真を見せて、魅力的な顔選びをしてもらったところ、妊娠のリスクが少ない時期は「女性的な顔」の男性を好み、妊娠しやすい時期では、「男っぽいワイルドな顔」に魅力を感じる傾向があったそうです。
本能的に心がざわつく
女性は生理後にエストロゲンが高まって、もっとも妊娠しやすい排卵日前に性欲も高まるといわれています。この時期は、子孫を残したいという生物の本能に従って、テストステロン(男性ホルモン)いっぱいの男らしい顔つき(がっしりしたアゴ、少し大きめの鼻などが特徴)に惹かれるのではないかといわれています。
一方、それ以外の時期は、無意識のうちに「子育てに協力してくれそうなやさしい」女性顔の男性を選んでいるのかもしれません。
また、前出の森川教授によると、英国の調査で、妊娠しやすい時期以外にも、男性的な顔つきに惹かれるときがあるとわかったそうです。それが「恋人がすでにいるとき」と「浮気相手として男性を見ているとき」なのだそうです。同じ研究チームが行った調査で、短期的に付き合うなら男性的な顔が、長期的に付き合うなら女性的な顔が好まれるという結果も出ています。
つまり、この調査結果を見る限り、女性は無意識のうちにアバンチュールを楽しむなら男性ホルモン値の高い男性的な顔つきを選び、長期的な安定した関係をもつなら女性的な顔つきの男性を選に傾向があるようです。
そのほか、自己評価の高い女性は男っぽい顔つきの男性を選ぶ傾向があるといいます。これは森川教授が行った「恋愛アンケート調査」でも自己評価が高い女性ほど視覚にこだわるという結果がでたそうですよ。
もちろん、女性が男性を選ぶときは顔だけで判断するわけではありません。性格やフィーリング、仕事ぶりや経済力など見た目以外の要素も見て総合的に判断していくわけですが、妊娠しやすい時期は、より男性ホルモン値の高そうな男性に心がざわつくというのは、女性の原始的な性本能と関係アリということで、なんとも興味深いことですね。
<参考資料>
*「一目惚れの科学」(ディスカバー携書:森川友義著)
*「話を聞かない男、地図を読まない女」(主婦の友文庫:アラン・ピーズ、バーバラ・ピーズ)