
~若い世代に急増中~ からだの不調や老け顔まで招いてしまう「スマホ老眼」にご用心!
スマホを操作したあとに遠くを見ると「遠くがぼやける」「近くの文字が見えにくい」「夕方になるとピントが合いにくくなる」といったことはありませんか?
若い世代でも起こるこんな症状は「スマホ老眼」といわれるもの。長時間のスマートフォン使用が原因で目が「仮性老眼」なってしまった状態なんです。あなたの目は大丈夫?
スマホユーザーの大半が「スマホ老眼」を実感している
インターネットや動画、コミュニケーションツールとして今やスマホはなくてはならない生活必需品。ある調査によると、1日の利用時間は20代の女性がいちばん多く、4割以上が2時間以上使っていると答え、使用シーンは男女ともに「電車・バス・車・飛行機などに乗車中」が最多。とくに仕事柄デスクワーク中心の人は、仕事でもパソコンを使い通勤電車の中でもニュースやSNSをチェック――知らず知らずのうちに目を酷使していることになります。
スマホユーザの普及につれて、問題になっているのが若い世代でも老眼と同じ症状が出てくる「スマホ老眼」が急増していること。ある製薬会社が10代~50代のスマートフォンユーザー男女500人に調査を行ったところ、約8割の人が週に1日以上「スマホ老眼」の症状を自覚していると回答。さらに、目の不調以外に肩こりを感じている人が約80%、頭痛を感じている人は約60%、全身に倦怠感を感じている人も35%いました。
一般に老眼は40歳過ぎからはじまるといわれていますが、スマホを日常的に使っている人で、老眼世代ではないのに「スマホを操作したあとに、遠くを見るとぼやける」「スマホ画面の小さな字を見るときは、少し離すと見やすくなる」「うす暗いと見えにくい。夕方になるとピントが合いにくくなる」「目が疲れる、頭痛、肩こりがある」といった症状があるときは、スマホ老眼の可能性があります。
肩こり、頭痛、めまいのほか眉間ジワの原因にも
スマホ老眼は、至近距離でスマホの小さな画面を見続けることにより、毛様体といわれる眼のピント調節筋が正常に働かなくなって機能不全を起こしている状態です。
本当の老眼と違って一時的な症状ですが、そのままにしていると、目を休めたり睡眠をとっても回復しない眼精疲労を引き起こし、頭痛、肩こり、めまいなどの症状が出ることも。症状がすすむとイライラや不安感、抑うつ症状にもつながるといわれています。
さらに、スマホ老眼は老け顔をつくる原因にもなるので気をつけて。小さな文字が見えづらくなると、つい眼を細めて画面を凝視することになりますが、このときどうしても眉間にシワが寄ることになります。眉間にシワを寄せてスマホを見ている姿は、見た目にも美しくありませんが、こうした表情が積み重なると、眉間の表情ジワが深くなってくっきりと刻まれてしまうことになります。
スマホ老眼は目の疲れやからだの不調につながるだけでなく、美容の大敵でもあるのです。
目を守るためのスマホとの付き合い方は?
スマホ老眼の予防はそのまま対策にもつながります。いちばんの予防&対策は、スマホを見る時間を減らすことですが、次のこともぜひ心がけてください。
1)スマホは40cm以上離して見る。
2)スマホを見るときは意識的にまばたきをする。
3)スマホンの画面を10分見つめたら、遠くを見て目を休める。
4)目に蒸しタオルをあてて、眼の筋肉をほぐす
5)寝転んでスマホを見ない。
ついつい夢中になって画面を見がちですが、目をいたわるちょっとした心がけを実践して上手にスマホと付き合っていきましょう。
<参考URL>
*スマホ老眼をご存知ですか(参天製薬株式会社)
https://www.santen.co.jp/ja/healthcare/eye/products/otc/sante_medical/presbyopia/
*ニュースリリース「急増するスマホ老眼の実態を調査」(参天製薬株式会社)
http://www.santen.co.jp/ja/news/20160629.pdf
*「スマートフォン利用に関する調査」楽天リサーチ