プラスコラム
PLUS COLUMN

日陰の女でいこう!

10年後の皮膚に差をつけましょう。

朝、夕はさわやかさを感じるようになってまいりましたが、この時期も、まだまだ紫外線の影響は油断できません。しっかり日焼けの対策をしましょうね。
今月から皮膚にスポットをあて、丈夫で美しい状態を保っていくヒントと裏わざをお伝えしていきます。

日陰の女で生こう!

夏しか日焼け止めを塗らない方、晴れた日しか塗らないという方がかなりいらっしゃいます。本当にこれで大丈夫でしょうか。
実は4月~11月の紫外線量はほぼ同じ。曇っていても、雨が降っても紫外線は地表に毎日届いていますから、1年を通して紫外線から皮膚を守っていかなければなりません。
皮膚の老化の80%以上は紫外線が原因です。もう、シミがたくさんできているからと諦めずに、できる事から始めましょう。いつから始めても決して遅くはありません。

まず、今以上にシミを増やさないことです。日差しを避けて暮らすことは不可能ですから、必ず日焼け止めを使いましょう。
日焼け止めの効力は、もって3時間、野外のスポーツや登山等で汗をかいている時は約1時間です。UVケアは1年中忘れずに。そして3時間に1回重ね塗りをしましょう。もちろん汗をかいたり落ちてしまったら、まめに重ね塗りをしましょう。

人生はバラ色でも生活は日陰で

20才までに人生の半分の日差しを浴びると言われています。あなたはどの位浴びてきたでしょう。今後は守りに徹してくださいね。UVケアの大事な点は、日焼け止めを塗る前の保湿を完璧にしておくことです。荒れている皮膚に塗ると更に皮膚が荒れます。特に頬骨周囲は角質が薄く、すぐに弱ってしまいますから、保湿も何度もしてくださいね。

 

外を歩く時も日陰側を歩く、電車やバスも日が当たらない側に座る、日傘を差す等、できることから始めましょう。人生はバラ色でも生活は日陰で!ですよ。

今まで少し紫外線を甘くみていた方は、今日から少し習慣を変えて、皮膚をしっかり守っていきましょうね。次回は、UVクリームについてお話いたします。

プロフィール

平田 雅子 先生
皮膚科医
平田 雅子 先生

私のクリニック目白 院長 日本大学医学部卒。皮膚科専門医。

東京医科大学、同大学八王子医療センターを経て、2003、10月から現職。
女性専門医療の第一線で活躍中。
女性医療ネットワーク理事。
日本医師会産業医。
女性の悩みをきちんと聞くことを心がけた診療に定評がある。