プラスコラム
PLUS COLUMN

ちょっとした習慣で若さを保とう。

紫外線対策は1年中必要

紫外線の怖さはその影響がずっと後になって出てくることです。紫外線を浴びることで、皮膚は過敏になり老化を早めます。紫外線対策は、雨でも曇りでも1年中スキンケアの最後に必ず行う習慣をつけましょう。曇りの日は晴れの日の50~80%、雨の日は20~30%の紫外線が届いています。日焼け止めクリームの必要のない日はありません。

日焼け止めクリームで紫外線から皮膚を守る

日焼け止めクリームは「肌に負担がかかる」と思っている方も多くいらっしゃいます。日焼け止めクリームで肌荒れをおこしてしまうのは、皮膚そのものが弱っていることが多く、自分にあったケアで保湿力をあげ、皮膚のバリアを強くすれば荒れることはめったにありません。
日焼け後のしみ、しわの心配を少しでも減らすためには、日焼け止めクリームは必須です。しかも日焼け止めクリームの効果はもって3時間、バックに1本忍ばせて、小まめに塗って完璧に紫外線から皮膚を守ってくださいね。

紫外線散乱剤や吸収剤の「誤解」

日焼け止めクリームに含まれる紫外線散乱剤や吸収剤といった紫外線防止剤を心配される方も多いですよね。吸収剤といっても皮膚に薬剤が吸収されるわけではありませんので誤解のないように。最近では両方が入っていることがほとんどです。散乱剤と吸収剤の両方を加えることでSPFの数値を上げることが可能になるのです。SPF値は数値が高いと、皮膚に負担がかかると誤解されている方が多いですが、数値が低ければ優しいというわけではありません。


散乱剤だけだとやや伸びが悪く“塗っている感”が強い印象があります。SPFは現在は人工燈で計算しますが、最高値を50にしています。しかし実際には60以上の物も50として記載されています。子供用ではSPFが記載より高いものも多いようです。子供用と大人用は実は成分的にはあまり変わりません。塗りむらがわかりやすいように故意に少し白っぽくなるようにしているものが多いです。
普段の生活ではSPF30、PA(++)で充分ですが、ゴルフやテニスなど屋外のスポーツや登山では、SPF50、PA(+++)が望ましいところです。

プロフィール

平田 雅子 先生
皮膚科医
平田 雅子 先生

私のクリニック目白 院長 日本大学医学部卒。皮膚科専門医。

東京医科大学、同大学八王子医療センターを経て、2003、10月から現職。
女性専門医療の第一線で活躍中。
女性医療ネットワーク理事。
日本医師会産業医。
女性の悩みをきちんと聞くことを心がけた診療に定評がある。