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花粉キタ、キターッ!え?ペットも花粉症に?

2016年の花粉の飛散は、例年より早いところが多く、東京・大手町では2月13日に飛散開始を確認。東京をはじめ各地で本格的な花粉シーズンがはじまりました。敏感な方なら、すでに1月から花粉を感じて鼻やのどがムズムズしていたことしょう。
 

そして「私はまだ大丈夫」という人も安心はできません。コップの水がたまるとあふれ出るように、花粉に対する抗体量が一定に達して、もしかしたら今年花粉症デビューをしてしまうかもしれません。さらに、あなたの家族も花粉症の危機に!?今回は花粉症のお話です。 

 

東京では3.5人に1人が花粉症。子どもの花粉症増加も問題に

年々患者数が右肩上がりに増えて、国民病ともいわれている花粉症。平成18年に行った東京都の調査では都内の花粉患者の割合は、28.5%。平成8 年の調査では19.4%でしたから、10年で約1.5倍に増加して、東京都では今やなんと3.5人に1人がスギ花粉に悩まされていることになります。
 

もうひとつ、最近注目されているのが、花粉症発症の低年齢化です。ひと昔前までは、子どもに花粉症はないといわれていましたが、近年では、子どもの 花粉症患者数が大きく増加。ロート製薬が0~16歳までの子どもをもつ親に行った花粉症の実態調査によると、親が「花粉症である」と実感している子どもは 33.4%。発症年齢は、2〜7歳に集中していて、発症は5歳以下という回答が約半数を占めました。
現在では1歳未満の赤ちゃんでも花粉症を発症することがわかっています。
 

ペットも花粉症になる!?

さらに、イヌやネコにも花粉症があることが知られています。人間と同様に、春に花粉が飛ぶスギ花粉症状がもっとも多いそうですが、イヌの場合は、8月~11月に飛散するブタクサもアレルゲンとして知られているそうですよ。
花 粉症になると、ネコはくしゃみや鼻水など人間と似た症状が出るそうですが、イヌの場合はくしゃみや鼻水などの鼻症状が出ることはまれで、アトピー性皮膚炎 を発症することがほとんどなのだそうです。そのために、なかなか飼い主が花粉症に気づかないようです。毎年同じ時期になると、かゆがるなどの症状が出る場 合は、花粉症を疑って一度動物病院へつれていくことをおすすめします。
 

自律神経を整えて、しっかり花粉対策を

花粉症対策は、なんといっても花粉にできるだけ触れないようにすることが症状をひどくしないためにも、花粉症の発症を予防するためにも必要なこと。これは人もペットも同じです。花粉症対策を表にまとめましたので、参考にしてください。 

 

花粉症グッズは年々進化して、マスクひとつとってもさまざまなタイプのマスクが登場しています。たとえば、長時間つけていても耳が痛くならないよう に、顔に固定する設計のヒモなしマスクや耳の代わりに首の後ろで固定するタイプタのマスク、鼻栓ならぬ鼻挿入型のマスクも! さらに香り付きのマスクや小 顔に見えるマスク、ブラックマスクなどファッション性に富んだマスクもさまざま出ています。
ある調査による、鼻内花粉数はマスクなしだと1,848に対して、花粉症用マスクを付けると304まで鼻内花粉数が減るという報告もありますから、お気に入りマスクで少しでも花粉の嫌な季節を乗り切れるといいですね。 

 

ところで、花粉症は自律神経が乱れているときに発症し、悪化するといわれています。
規則正しい生活を心がけて、寝る前の夜スマホは控えて睡眠を十分にとり、規則正しい生活を心がけましょう。 
 

 

 


 

 

<参考文献/参考URL>
・『花粉一口メモ』(平成28年度版 東京都健康安全研究センター)
・神戸フランダース犬猫皮膚科病院
http://www.kobe-flanders.com/dermatology/atopy/

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