秋はダニアレルギーにご用心
最近、鼻水や鼻づまり、くしゃみ、せきなどが良く出るようになったなどということはありませんか?
もしかしたら、それはダニによるアレルギーかもしれません。
秋はダニアレルゲン量がMAXに!
くしゃみや鼻水、鼻づまりなどのアレルギー症状が、季節を問わず現れる病気を通年性アレルギーというそうです。
主なアレルゲン(原因)は、ダニ(死骸や糞)やホコリ、カビ、ペットの毛などのハウスダスト。中でも多いのが、ダニによるアレルギーだといわれています。
ダニは高温・多湿の環境を好むため、梅雨から夏にかけて繁殖することが知られていますから、ダニ対策といえば暑い時期に行うものと思い込んでいませんか?
でも注意すべきは、秋。家の中のダニのアレルゲン量が1年のうちでいちばん多くなるのは9月、10月だといわれています。
この時期はダニアレルギーの症状が悪化する人が多いそうです。
ダニの死骸や糞が空気中に浮遊!?
でもなぜ秋なのでしょう。
実はアレルギー症状を引き起こしやすいのは、生きているダニよりもダニの死骸や糞だといわれています。
夏の暑い時期に繁殖したダニは秋になると死んでしまいます。空気が乾燥している秋は、ダニの死骸や糞が乾燥して粉々になり、空気中に舞い上がって私たちの体の中に入り込み、アレルギーの病気が引き起こされるといいます。
さわやかな秋ですが、部屋の中ではダニの死骸や糞が舞い上がっているなんて、想像するとぞっとしてしまいますね。
重要な寝具のダニ対策
ダニ対策は、まずはこまめにお掃除が大事。
フローリングや家具などは、ダニアレルゲンを舞い上げないように、かたく絞った雑巾などで水拭きしたりモップ掛けをするのがおすすめだそうです。
また特に気をつけたいのが、寝具だといわれています。
シーツやカバー類はこまめに替えて洗濯を。布団は天日干しをしたり、布団乾燥機で湿気を減らすことも大事なポイントになります。
布団を干した後は、専用ノズルを使って、布団の表と裏にゆっくり掃除機をかけるとよいそうです。
また、洗うことのできる布団類は、大型コインランドリーを利用して丸洗いするとさっぱりします。
気候がよくなった今こそ、しっかりダニ対策をして、お部屋で気持ちよく過ごしたいものですね。
<参考>
※「ダニについて――ダニの駆除は日常の生活の中から」(東大阪市 ホームページ)
※「秋こそ注意! ダニアレルギー」(京浜保健便り 一般財団法人 京浜保健衛生協会)
※「居住環境のダニとダニアレルゲン」(愛知県衛生研究所)