プラスコラム
PLUS COLUMN

いや~な便秘、さようなら

秋も深まってきましたね。食欲の秋、私もついつい食べすぎ・・。
でも、美味しく食べられるって幸せなことですよね、と言い訳したりしています。
私の健康チェックは、「快食・快眠・快便」であるかどうか。
すなわち、美味しく食べ、ぐっすり眠れ、すっきり出る。
それがポイントです。みなさんの健康のバロメーターは何ですか?

漢方カウンセリングを日々、行なっていますと、とても多いお悩みのひとつに「便秘」があります。
2人にひとりは便秘で悩んでいるくらい、多いです。
便秘とは、~残便感のない気持ち良いお通じがすっきり出ないということ~
排便はあっても、すっきりせず残った感じがするときは、便秘と言えます。そして、便秘が続くと悪玉菌が増殖して毒素が発生し、肌荒れやにきび、吹き出物が出たり、肩こり、頭痛、お腹の張り、食欲低下などの症状がでてきます。
なんとか早めに便秘とさよならしたいですね。

漢方ではふたつのタイプに別れます。
 

1,瘀血タイプ

血のめぐりが悪くなり(瘀血)、腸の働きが弱まり正常なぜん動運動が行われなくなる。
 

2,ストレスタイプ

ストレスから「氣」の流れが停滞し、「血・水」の流れも乱れ、体力も低下し起こる、便秘と下痢を繰り返すもの。

どちらのタイプにも共通して言えるのは、からだを冷やさず、ストレスを貯めない生活と規則正しい食生活を心がけること。便秘だけでなく、体全体の調子も良くなってきますよ。

また、朝食を食べることも大切です。私は朝、お腹がすいているかどうかも元氣のバロメーター。新鮮な果物や温かい飲み物、ご飯やパンなど、自分の食べたいものをいただいて腸を刺激しましょう。これは「胃・結腸反射」と言って便を直腸に押し出す力です。
朝は排泄の時間といわれています。朝のうちにしっかり排便できたら一日がすっきりと仕事にむかえますね。

マッサージもオススメです。時計回りに軽く圧を加えながらアロマオイルを使って行うと効果的。マジョラム・ジンジャー・ローズマリーなどをブレンドしてみてください。

食生活でのオススメは、繊維質の多い野菜や海藻・玄米・麦ご飯・ごぼう・納豆・小豆・コンニャク・プルーン・ヨーグルトなど。
そして、お腹を冷やさず、温かいものを摂ること。刺激の強いものや味の濃いものはからだに熱がこもりやすく、便がコロコロになりやすいので控えるようにしてください。

以上のようなことに氣をつけて、便秘体質とさよならしましょう。
便秘は溜め込みやすい人ーすなわち、ストレスを溜め込みやすい人にもつながります。
何か言いたいけど、言えない。誰かさんに悪いから私は我慢する。などのこころの様子も便秘に影響します。
まずは、自分を大切に。溜まっていたら出すくふうを、考えましょうね。

それでもだめなら漢方薬を!
瘀血タイプで、体力のある方………桃核承氣湯(とうかくじょうきとう)
コロコロ便に………麻子仁丸(ましにんがん)
まずは試してみたい方………大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)

(漢方薬はご相談の上服用くださいませ)

ちょっとだけ自分の生活見直して、自分で元氣をつくりましょう、
便秘もきっと良くなります!

プロフィール

樫出 恒代
(かしで ひさよ)
樫出 恒代

日本生薬学会・漢方生薬認定薬剤師・漢方アドバイザー
「漢方カウンセリングルームKaon」代表

新潟薬科大学薬学部卒業。自身の体調不良を機に漢方に目覚め、漢方を古典から学び、アロマテラピーを独学で習得。漢方薬とアロマテラピーの融合により、より良い治療または予防ができると確信。1人ひとりのこころとからだにていねいに向き合うことをモットーに、現在、「ジュノ ウィミンズウェルネス銀座産院・健康院」内の漢方カウンセリングルームKaonで漢方カウンセリングと、オリジナルのバイタルフットヒーリングによるケアもおこなっている。
よりたくさんの方に漢方の良さを伝え、元気な毎日を送ってもらうための活動として、東京・新潟などでセミナーを行なっている。美容家吉川千明氏との共著に「内側からキレイを引き出す 美肌漢方塾」(小学館)

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