自分でできる漢方的こころメンテナンス
北風がピープー吹く中、コートの襟を立てて、宝くじの売り声をちょっと気にしつつ、街を歩くこのごろ。
私たちは寒い冬に過ぎ去った暑い夏を懐かしみ、夏には冬を恋しく思う。
人は勝手で、ついついいろんなことに不平・不満を持ってしまうものですね。
人とくらべてしまったり、昔と比べてしまったり・・・。
いいところいっぱいあるのに悪いところばかり見て、ため息ついて落ち込んだり・・・。
そんな時は、きっと毎日の自分に満足していない時かもしれません。
漢方の考えで 「心身一如(しんしんいちにょ)」という考え方があります。
これは、こころとからだは二つだけどひとつですよ、
こころの状態がからだにあらわれます。こころとからだはつながっています、という考えです。
落ち込みやすい時、なんとなく自分に満足できていない時、きっと、からだの調子もあまりよくないかもしれません。でも、それを無理に治そうと思わないことです。
「満足」とは足が満ちると書きます。足が温かく、やわらかく、「氣」が満ちている状態であることが満足なのですね。
病気を防ぐ第一条件は「頭寒足熱(ずかんそくねつ)」です。足が温かく、頭が冷たい状態。それはこころもからだも安定する状態です。
足浴(バケツなどにお湯を入れ足だけ温める)やゆたんぽ、絹の5本指靴下の重ねばき、半身浴(お風呂でみぞおちから下だけを温める→頭寒足熱の状態になる)そして 足に触ってあげる、足のマッサージ、足のツボ押しもおすすめです。こころを無理に変えようと、明るくなろうとか思わず、まずは足を温めてあげてください。
足が温まると、下半身が温まってきます。そして自分の中心が決まってきます。
いつの間にか揺らがない自分になれます。
寒い冬はその寒さを受け入れて、楽しんで、ゆっくり自分メンテナンスしましょう。