プラスコラム
PLUS COLUMN

眉のヒミツ2

眉頭、眉山、眉尻それぞれにキレイに見せる奥深いヒミツがある

みなさんこんにちは。前回は、感情やその人の印象を決定づけるのに、眉のなかでもとくに眉頭がいかに大切か、という話をしましたね。今回はその第2弾です。

眉は自分の骨格に沿って眉頭、眉山、眉尻の、3点を決めて形づくると、顔がすっきりして美しくみえるといわれています。つまり、骨格がとても重要なんです。

 

 

眉頭は眉のスタートする場所。骨格としては鼻筋と眉骨はつながっているので、鼻筋のカーブから骨格に沿って自然な角度で始まると、顔が引き締まってみえるという法則があります。
また、眉頭の始まる場所も自分の骨格によって調整したほうがいいんです。
日本人の大多数を占める、目が離れぎみで鼻が低いフラットな顔立ちなら、目頭よりやや内側から眉頭を書くと、鼻が高くみえ、全体の印象にもシャープ感がでてキュッとひきしまり、垢抜けます。

または、欧米人のように鼻が高く目が寄りぎみのシャープな顔立ちなら、目頭と同じ位置かやや外側から眉頭をスタートさせると、優しい印象になるんです。

 

さて、つぎに眉山です。
眉山とは眉の中で一番高い場所をさしますが、ここにも多くのヒミツが隠されているんですよ。まず眉山は、ただ眉に角度をつける場所なだけなく、正面顔と横顔の境界線の役割を果たしているって気づいていましたか? つまり眉山の位置が内側によるほど、正面顔が狭くなるので細い印象を受け、外側にあるほど正面顔が広く感じるので、平面的な印象を受けるのです。とはいっても、寄りすぎても離れすぎても不自然で、目安としては、黒目の端から目尻までの間で自分が一番きれいに見える位置を取るといいですね。


また眉山の高さですが、あまり高くすると眉頭からの角度がつきすぎて、きつい印象を受けるので、眉骨に沿うのが自然です。また眉山にくっきり角をつけても強い印象を与えます。山といっても、頂がゆるやかなカーブの山で仕上げましょう。

さて、最後に眉尻です。眉尻は眉山から耳上へ向かって徐々に細くしますが、このとき眉尻の高さが眉頭より下がらないようにするのがひとつのポイントです。なぜなら眉尻を長く下げると、まぶたのたるみを増長し顔全体をたるんで見せてしまうから。また、正面からみたときに横顔の存在感が強くなり、顔が大きく見えてしまうのです。逆に眉尻を眉頭の高さよりやや高い位置で終わらせると、顔が引き締まって若々しい印象になります。


さて、眉尻は横顔から見た自分の印象を決定づけます。短かすぎると眉がないようで怖い印象をあたえ、長すぎると優しいけれどたるんでみえます。

どうですか?これらの特徴を頭に入れて、なりたい自分の印象に眉をデザインしてみてください。
このほか、同じ眉型でも、アイブロウ(眉墨)の色でも印象はガラリと違ってきます。明るいブラウンに転ぶほど優しくカジュアルで軽やかに。くっきり濃いブラウンやグレーに転ぶほど、シャープ感がでて強くフォーマルよりのきっちりした印象に見えます。今の時代はたとえフォーマルな席でも、完全武装なファッションよりも、軽やかな抜け感をどこかに加えるコーディネイトが洗練されて見えるので、ブラウン系のほうが時代には合っているかも…。


ただ、もちろんメイクに決まりはありません。自分の個性を生かし、なりたい印象をメイクで演出して楽しんでくださいね。そのためにもメイクのヒミツを知っておいたほうが、キレイの近道になりますよ。
次回もお楽しみに~!

プロフィール

山崎多賀子
(やまざき たかこ)
山崎多賀子

1960年生まれ。
会社員、女性誌の編集者を経てフリーに。雑誌やwebなどで美容、健康記事や美容ルポルタージュ、エッセイなどを手がけ、各誌で活躍。2005年に乳がんが発覚、2006年から女性誌に闘病記を掲載し話題に。
また、美容ジャーナリストという職業と闘病経験を活かし、乳がん治療中もいきいきとキレイでいられるためのメイク法や検診の重要性などを各地で講演。
著書に『「キレイに治す乳がん」宣言!』(光文社)、『山崎多賀子の極楽ビューティ体験記』(扶桑社)がある。
NPO法人キャンサーリボン理事。NPO法人キャンサーネットジャパン認定乳がん体験者コーディネーター。