プラスコラム
PLUS COLUMN

疲れ目ケアで、仕事のパフォーマンスを上げよう!

目を酷使し続けることで起こる眼精疲労。

眼精疲労になると、肩こりや頭痛なども起こってくるといいます。

そうならないためにも、手軽にできるセルフケアをご紹介します。

 

目薬は使いすぎに注意

 疲れ目対策に、市販の目薬を愛用している人も多いのではないでしょうか。

 疲れ目を改善させる市販の目薬には、ピント調整機能を回復させる成分やビタミンB12、目の組織の代謝を促す成分を配合しているものなど、さまざまなものがありますから、疲れ目の軽減が期待できそうです。

 目薬をさすとすっきり気持ちよくなりますが、毎日目薬が手放せない、ひんぱんに目薬をさしてしまう、という人は気を付けて。

 決められた回数を超えてひんぱんに目薬をさしていると、薬の成分が目に残って、かえって角膜を傷つけてしまったり、ドライアイがひどくなることもあるようです。

 目薬のパッケージや目薬の裏面を確認して、記載されている用法・用量を正しく守って使いましょう。

 

眼球グリグリマッサージはNG

 目が疲れると、まぶたの上から眼球をグリグリマッサージする人がいますが、これは避けたほうがよさそうです。

眼球を強く圧迫すると、網膜を傷めて、網膜剥離を引き起こすおそれもあるそうなのです。

 目を強くこすったり、まぶたの上からの眼球マッサージはNGと心得ましょう。

 

疲れ目に効くツボ押し

疲れ目解消には、目の周辺のツボ押しが効果があるといわれています。

疲れ目に効くといわれているのは、眉頭の内側にある「さん竹(さんちく)」や目が疲れたときに無意識に押すことのある「睛明(せいめい)/目頭のやや上、鼻の付け根との間にある骨のくぼみ)」などのツボです。

 じんわりやさしくゆっくりと押してみましょう。

 

蒸しタオルで疲れ目ケア

 専門家がすすめるのは、温湿布です。

蒸しタオルなどをまぶたにあてて温めると、目の血行がよくなります。

 疲れ目は、目のピント調節の役割を担う「毛様体筋」という筋肉が凝り固まって起こります。

目を温めることで血行がよくなり、凝り固まった筋肉の緊張もゆるみます。

 また、目を温めると副交感神経も優位になるため、同時にリラックス効果が期待できるそうです。

 わざわざ蒸しタオルを作らなくても、市販のホットアイマスクも出ています。

 使い捨て対応や電気(USB)充電式などもあるので、オフィスで活用してみてはいかがでしょうか

 

遠くを見つめてリラックス

 疲れ目をひどくしないためには、パソコンやスマホなどを長時間見続けないこと。

緊張した毛様体筋をリラックスさせるには、窓の外の風景など、ときどき遠くをぼーっと見るとよいといわれています。

 また、座り続けることで、体の血行が悪くなり、首のコリや肩のコリ、腰痛なども起こってきます。

30分に一度は立ち上がって、2~3分のブレイクタイムを設けるといいそうです。

 

目のストレッチ

 目のストレッチもおすすめです。

 目をぎゅっと強めにつぶったり、視線を上下左右に動かしたりしてみましょう。目の緊張がゆるみます。

 

 いかがでしたか?

 仕事の合間に目のケアを行って、疲れ目をリセットしましょう。

目を休めれば気分もリフレッシュし、仕事の集中力も高まります。

 

<参考>

*『20代からの女性ホルモンバイブル』(河出書房新社 中村裕恵監修)

*『ウィメンズ・メディカ』(小学館)

*「実はカラダに悪いこと」(ターザン マガジンハウス社 2019年4月25日号No.762)

*「パソコンと目」(日本眼科医会)

 

プロフィール

医療ライター
中出 三重

株式会社エム・シー・プレス勤務(医療ライター・編集者)

*出版社勤務、フリー編集者を経て、企画・編集室/株式会社エム・シー・プレス勤務。

*女性を取り巻く医療と健康、妊娠・出産・育児の他、予防医学、治療医学などを中心に、多くの単行本を企画・編集・執筆。

*楽しく食べること、おいしく飲むことをこよなく愛する。休日の楽しみは公園ごはんと街歩き。