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PLUS COLUMN

気になるイボはなぜできる?

手指や足、顔や首まわりにポツポツとできるイボ。

嫌ですね。

とくに顔や首にできるイボは、目立つだけにとても気になります。

今回は、見た目が気になるイボのお話です。

 

感染で起こるウイルス性のイボ

 イボにはたくさんの種類があるといわれていますが、大きく分けると人から人へうつるウイルス性のイボと、うつらない非ウイルス性イボの2つがあるそうです。

 人にうつるウイルス性のイボの代表的な原因は、疣贅(ゆうぜい)と呼ばれるものでヒトパピローマウイルスの感染によって起こるもの。

 主に「尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)」「扁平疣贅(へんぺいゆうぜい)」があるそうです。

尋常性疣贅は手足や足裏にできやすく、扁平疣贅は顔や腕などにでき、若い女性に多く生じることが知られています。

 

ウイルス性イボはむやみにいじると広がってしまう

 手足や足の裏にできやすい尋常性疣贅は、足の裏にできると盛り上がらないために、ウオノメと間違えやすいそうです。

ウオノメと間違えて削ったりすると、イボがほかの皮膚に感染して、広がったり数も増えてきたりするので要注意。

 また顔や腕などにできやすい扁平疣贅は、表面は平らなのでイボだと気づかずにきびと勘違いすることも多いとか。気になって触ったり美容コントローラーを使ったりして、かえってイボを広げてしまうこともあるそうですよ。

 原因がわからない皮膚トラブルはむやみにいじらないほうがよさそうですね。

 

うつらないイボは加齢や紫外線、摩擦が原因

 一方感染しない非ウイルス性イボは、長年浴びた紫外線や加齢、摩擦などで生じるもので、40~50歳ころからできやすくなるといわれています。

 ウイルス性と違ってどんどん増えていく心配はないそうですが、「加齢とともにできるイボ」などといわれると、何だか悲しい気持ちになりますね。

 セルフケアとしては、紫外線対策を行うこと。

また首にできやすいイボ対策としては硬い襟のブラウスやネックレスなど首を摩擦するものはできるだけ避けたほうがよいといわれています。

 

皮膚科を受診して正しくケアを

イボの治療法は、種類によっても異なるそうです。

自己流で処理しようとせずに、やはり皮膚科で正しい治療をしてもらったほうがイボ対策の早道になります。

 

<参考>

*「ウィメンズメディカ」(小学館)

*「きょうの健康」(NHK出版 2020年5月号)

 

プロフィール

医療ライター
中出 三重

株式会社エム・シー・プレス勤務(医療ライター・編集者)

*出版社勤務、フリー編集者を経て、企画・編集室/株式会社エム・シー・プレス勤務。

*女性を取り巻く医療と健康、妊娠・出産・育児の他、予防医学、治療医学などを中心に、多くの単行本を企画・編集・執筆。

*楽しく食べること、おいしく飲むことをこよなく愛する。休日の楽しみは公園ごはんと街歩き。

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