パソコンなどによるドライアイ こんな症状ないですか?
最近なんだか、目が疲れやすい、目が乾く、光がまぶしくて目がチカチカするいったことはありませんか? それはドライアイのせいかもしれません。
ドライアイが急増中! こんな症状ありませんか?
涙はまばたきによって、目の表面を覆いうるおして、乾燥やゴミ、細菌などから目を保護しています。
ドライアイは、涙の量が減ってしまったために目の表面の保湿成分が失われ、目に小さな傷がついたり、炎症が起きている状態です。
パソコンや携帯メールなど、目を駆使することが多い現代では、オフィスの乾燥なども手伝ってドライアイに悩む人が増えています。
ドライアイになると、こんな症状が現われてきます。
(1) 目が乾く、目が痛む、不快感がある
涙の分泌量は加齢とともに減っていきます。たとえば、30代なら涙の量は40mm程度が理想的。けれども、ドライアイになると涙の量は10mm程度、つまり4分の1にまで減ってしまうのです。
目の角膜の表面には細い神経がたくさん通っていますから、目を保護してくれる涙の分泌量が減ると、痛みや不快感などが出てきます。
(2) まぶしい、目がチカチカする
ドライアイになって、目の表面を保護する涙が減ってしまうと、光や風など外界の刺激を非常に受けやすく、まぶしくて目がチカチカしたりします。
(3) 涙が異常に出る
目の表面の渇きが刺激となって反射性の涙が分泌され、涙が異常に出て止まらなくなったりします。
(4) 目がゴロゴロする(異物感)
目がしょぼしょぼしたりゴロゴロしたりします。
(5) 視力低下
目の乾燥がすすむことによって、目がかすんだり視界がぼやけたりします。
(6) コンタクトレンズがはずれやすくなる
コンタクトレンズの場合は、涙がレンズと角膜の間に介在して糊のような役目をしているため、目が乾くとコンタクトレンズがすぐに落ちてしまいます。
人工涙液やヒアルロン酸含有の目薬で治療します
ドライアイは、人工涙液やヒアルロン酸含有の目薬の点眼で治療します。
人工涙液というのは、涙に近い成分の目薬で、不足した涙液を補ってくれます。0.9%の塩水(=生理食塩水)で、薬はまったく入っていません。
ヒアルロン酸含有の目薬は、おもに目の表面を保護し、傷を治してくれます。ヒアルロン酸含有の目薬は低濃度のものであれば市販されていますが、濃度の濃いものはやはり眼科で処方してもらいます。
そのほか、涙の分泌を促進させる目薬(商品名:ジクアス)も発売されており、ヒアルロン酸含有の目薬とあわせて使うとよいといわれています。
目薬のさしすぎで、かえってドライアイが悪化することも!
注意したいのが目薬の使い過ぎです。たとえば人工涙液の点眼は、1日6回以内にしてください。1時間に1回くらいの割合で点眼しないと気がすまないという人がいますが、頻回に点眼することによって、涙で運ばれている脂質、ムチン、たんぱくなどの保湿成分や目の栄養分などを目から洗い流してしまうことになります。その結果、目の表面の保湿能力が低下して、よけいにドライアイが悪化するという現象が起こります。
また、ヒアルロン酸含有の目薬の点眼は1日4~6回までに。通常のヒアルロン酸含有の目薬には防腐剤が入っていますから、それ以上頻回にさすと防腐剤に対してのアレルギーを起こしてしまって、反対に目が充血したり炎症起こしたりすることがあるからです。
目薬は、用量・用法を守って使うことが大事です。