パソコンなどによるドライアイ すぐできる対策5つ
ドライアイの症状に応じた治療法
ドライアイは、人工涙液やヒアルロン酸含有の点眼薬を使うことでたいていは症状が改善されますが、それでも症状が改善されないような場合は、ドライアイ用の保湿眼鏡を使ったり、涙点プラグといって、涙の排出口の涙点に1mmくらいの小さなシリコンのチューブみたいなものを入れて、涙の通りをよくします。
さらに、どのような治療を行っても症状が改善しない重症のドライアイでは、涙点閉鎖手術を行う場合もあります。涙点を閉鎖する手術を行うことで、目の表面に涙をためておくことができます。
内科的な病気が原因であることも
ところで、ドライアイは、単なるパソコンなどのOA機器の影響で起こると思われがちですが、意外とシェーグレン症候群という自己免疫疾患が原因であることがあります。
シェーグレン症候群とは、涙の分泌量が極端に減ってしまうほか、唾液腺分泌減少による口内乾燥(ドライマウス)や関節炎などが起こる病気です。
シェーグレン症候群は女性に多い病気ですが、とくに中年女性によくみられます。
いくら目の治療をしても治らない、体の調子がおかしいという場合は、この病気を疑って内科を受診しましょう。
今日からできるドライアイ対策
ドライアイは、毎日のちょっとした心がけで予防でき、症状を改善することができます。今日からさっそく実行してください!
(1) 積極的にまばたきをすることを心がける
通常まばたきは、1分間に15~20回行っています。ところが、パソコンを操作していると、5回くらいに減っているというデータもあります。
正常なまばたきは、1回すると10秒以上、涙で目の表面が覆われている状態になります。ところがまばたきが5回以下になると、目が涙で覆われる時間が少なくなるので、目が乾燥状態に! 意識的にまばたきしましょう。
(2) 部屋の加湿を心がける
快適湿度は40~70%。乾燥している季節は積極的に加湿器を使って湿度をあげましょう。とくにオフィスは空調なので乾燥しがち。卓上加湿器などをつかってしっかり乾燥対策をたてましょう。
(3) 空調の風向きに注意
空調の風が直接目にあたらないようにしましょう。
(4) 作業中に必ず休憩を
1時間作業したら、5~10分休憩の休憩をいれましょう。遠くを眺めたりして、目を休ませてください。
(5) パソコンの画面は、目より下方に
目を大きく見開くと、それだけ目が乾燥しやすくなります。パソコンの画面は、視線がやや下向きになる角度にしましょう。