
多忙な人もこれなら続けられる? 「毎日10分多くだけ」でも健康効果あり
国が行った「スポーツの実施状況等に関する世論調査」(平成30年度)によると、普段運動不足を感じる人の割合は8割にも!
でも一念発起して運動をはじめても、なかなか継続できない人も多いのではないでしょうか。
今回はそんな人におくる、毎日プラス1000歩ウォークのすすめです。
「運動しなくては」がストレスに
運動が健康によいことは周知の事実ですが、毎日仕事に追われていると「運動時間をとらなくては」と考えること自体がストレスになりがちです。
では、毎日の生活の中で、いつもよりちょっとだけ多く歩くというのは、どうでしょう?
なんだかできそうな気がしませんか?
毎日10分だけ多く歩いてみよう
スポーツ庁がすすめているのが、日常生活の中で毎日1000歩、歩数を増やすこと。
10分歩くと1000歩程度になるそうです。
したがって、歩数計がなくても大丈夫。毎日10分よけいに歩くことを意識すれば、いつもより歩数を1000歩増やせるというわけです。
そんな程度の運動でいいの?
と疑問をもつ人も多いかもしれません。
けれども、最近の研究で「今より10分間(1000歩)多く歩く」ことで、健康によい効果があることわかってきたそうです。
毎日の歩数1000歩アップの効用
1日の平均歩数と病気予防との関連が示されたのは「中之条研究」と呼ばれるもの。
群馬県中之条町の住民5,000人を対象に「身体活動(歩き)」と「病気予防」との関連を10年以上にわたって追跡調査した研究です。
今回の結果は、その研究の一部で1日平均の歩数を増やすことが病気の予防に効果があるそうなのです。
平均歩数を増やすごとに予防できる病気も増えてくる
さらに予防できる病気は、1000歩増やすごとに増えていくというのです。
たとえば、うつ病予防には1日平均の歩数が4000歩(うち中強度の活動=早歩きなどが5分)で効果があると考えられているそうです。
また、1日平均の歩数が5000歩(うち中強度の活動=早歩きなどが7.5分)では、心筋梗塞や脳梗塞などの動脈硬化性疾患を著明に予防できるといわれています。
軽い気持ちで試してみよう
毎日の生活の中で、いつもよりプラス10分多く歩くことで、うつ病や生活習慣病予防を目指す――。
なんだか「運動」というハードルがグンと下がった気がしませんか?
たとえば、ランチタイムにコンビニにお弁当を買いに行くときは、いつものコンビニより5分遠くにあるコンビニを目指してみる。
お弁当を買った後は、早歩きで会社に戻ります。
すると、往復でふだんより10分多く歩いたことになり、5分程度の早歩きを加えたことで、その日のタスクを達成したことになります。
ほかにも通勤時、バスや電車の最寄り駅の一駅手前で降りて、早歩きを意識しながら歩いてみてもいいかもしれません。
まずは、軽い気持ちで試してみてはいかがでしょう。
<参考URL>
*「スポーツの実施状況等に関する世論調査」(平成30年度 スポーツ庁)
http://www.mext.go.jp/sports/b_menu/toukei/chousa04/sports/1415963.htm
*「数字で見る たった『10分』プラスで病気が防げる?」(スポーツ庁WEB広報誌)
https://sports.go.jp/special/value-sports/10-minutes-for-prevention-of-disease.html