40代以上の5人に4人が予備軍!? 「ロコモ」のことをご存知ですか?
突然ですが、皆さんは片足立ちでソックスが履けますか?
履けない、という人は気を付けて!
「ロコモ予備軍」かもしれません。
骨・筋肉・関節の衰え、あなたは大丈夫?
「ロコモ」とはロコモティブシンドロームのこと。
日本語では「運動器症候群」と呼ぶそうです。
骨や筋肉、関節など体を動かす運動器が衰えて機能が低下している状態がロコモティブシンドロームなのだそうです。
通称「ロコモ」といわれています。
「ロコモ」なんて、ちょっとかわいらしい名前ですが、実はけっこう深刻な問題。
運動器が衰えるということは、やがて普通に立ったり歩いたりすることができなくなって、将来寝たきりになるリスクが高くなるということ。
あまり知られていないロコモですが、40代以降は、じつはメタボとともにロコモにも注意が必要だといわれています。
要介護予備軍は40代から
自分が介護を受けたり、寝たきりになるなんてずうっと先のこと。
高齢になってから考えればいいのでは、と思っている人も多いかもしれません。
でも、現代人は総じて運動不足だと言われています。
40代ではすでに5人に4人は、ロコモかロコモ予備軍という報告もあるそうです。
「ロコモはまだまだ先の事」ではなくて、もしかしたらあなたも「ロコモに足を1歩踏み入れている」のかもしれません。
ロコモ度チェック
日本整形外科学会日本整形外科学会・ロコモティブシンドローム予防啓発公式サイト「ロコモ ON LINE」(https://locomo-joa.jp/)によると、運動器の低下として片足で靴下が履けない、家の中ですべったりつまずいたりするなどの項目があがっています。
また立ち上がりテストなど、ロコモ度テストもあるので、気になる人はチェックしてみてください。
あわせてロコモを防ぐ運動として、スクワットなどのロコトレも載っています。
「自分はどうもロコモっぽい」と思われる方は、ロコトレにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
とくに女性早めに対策を
骨や筋肉量のピークはおよそ20代~30代で、それ以降は加齢とともに衰えていくといわれています。
とくに、女性は男性に比べて筋肉が少なく、閉経後はさらに骨がスカスカになってしまう骨粗しょう症のリスクが高まることも知られています。
また、女性は男性よりも平均寿命が長く、支援や介護が必要とする期間が、男性が約9年に対して女性は約12年もあるそうなのです。
40代からみれば、老年期はまだ先のことのように思えるかもしれませんが、女性はとくに早め早めに手をうっておいたほうがよさそうです。
骨貯金・筋肉貯金を始めよう!
「老後の二大不安事」は、お金と健康だと言われています。
老後の貯金と同様、将来寝たきりにならないように、今からロコモ対策や骨粗しょう症対策を講じて、いつまでも若々しく元気で過ごしたいものですね。
<参考URL>
「ロコモティブシンドローム」(ロコモパンフレット2015年度版/日本整形外科学会)(https://www.joa.or.jp/public/locomo/locomo_pamphlet_2015.pdf)