プラスコラム
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生理前の心の不調対策

イライラしたり怒りっぽくなったり。

毎月、周期的に生理前に現れる心の不調は、

「また、やってしまった……」とあとから悔やむことが多いもの。 

どう対処していけばよいのでしょう?

生理前の心の不調の乗り切り方のアイデアを集めてみました。

 

 

トラブルいっぱいの不調期だからこそ自分なりの自衛策を講じよう

生理前に心と体に不調が現れるPMSは、

生理や排卵のある女性なら誰でも起こる可能性があるもの。

とはいえ、イライラなどの感情面の起伏が大きいと、

職場や家族などの人間関係にもダメージを与えてしまうことが少なくありません。

生理前のデリケートな時期は、過ごし方にちょっとした工夫が必要なようです。

心の不調の乗り切り対策を集めてみました。

 

 

PMSの心の不調対策6つのアイデア

 

(1)不調を記録する症状日記のすすめ

手帳や日記に、「○月○日 イライラ感がMAXに」

「○月○日 気分の落ち込みが止まらない」など心の不調を記録しておきましょう。

自分の傾向がわかります。

 

(2)心の不調周期を把握する

症状日記をつけて、いつごろ、どんな不調が出るかを把握しておけば、

それなりに心構えができるはず。

感情の起伏が激しくなる時期であることを自覚すれば、

職場で無用な人間関係のトラブルを避けることができるかもしれません。

 

(3)大事な仕事は生理後に

この時期は注意力や判断力が低下しやすいので、要注意。

ここいちばんの商談や大切な仕事は、生理後にまわすようなスケジュールをたてましょう。

 

(4)恋人との別れ話は、ほかの時期に

感情の起伏が激しいこの時期に重要な判断や決断をするのはご法度です。

恋人や夫とけんかをしても、マイナー発言はぐっとこらえたほうが無難です。

別れるかどうかは、生理後、じっくり考えましょう。

 

(5)好きなことをする

ストレスをためると、症状がよけいにひどくなります。

なるべく自分の好きなことをして、自分を癒してあげてください。

 

(6)好きな香りでリラックス

心を落ち着かせる、アロマの力も借りましょう。

 

 

なお、PMSの中でも心の不調が強く出る場合は、

PMDD(Premenstrual Dysphoric Disorder=月経前不快気分障害)というそうです。

PMSはもちろん、PMDDも治療の対象となり、

治療によって症状がかなり改善するといわれています。

つらく感じている人は、ひとりで悩まずに、まずは婦人科で相談することをおすすめします。

*次回は、PMSのセルフケアについて解説します。

 

 

<参考資料>

*『女も知らない女のカラダ』(経済界:対馬ルリ子)

 

*『ウィメンズ・メディカ』(小学館)

プロフィール

医療ライター
中出 三重

株式会社エム・シー・プレス勤務(医療ライター・編集者)

*出版社勤務、フリー編集者を経て、企画・編集室/株式会社エム・シー・プレス勤務。

*女性を取り巻く医療と健康、妊娠・出産・育児の他、予防医学、治療医学などを中心に、多くの単行本を企画・編集・執筆。

*楽しく食べること、おいしく飲むことをこよなく愛する。休日の楽しみは公園ごはんと街歩き。